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2015年04月06日07:09

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北海道駅そばシリーズ、宗谷線音威子府駅そば「常盤軒」再訪（3/28・29）

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春の「青春18きっぷ」が２回（日）分余っていたので、３月２８・２９日の土日で１泊２日で稚内（わっかない）へ行って消化した。

去年の４月に旭川勤務になってから、音威子府（おといねっぷ）村へは仕事で何度も行くようになったが、いつもクルマで列車でのんびり行く余裕はなく、したがって音威子府の駅そば「常盤軒」も食べに行っていなかった。

今回、久しぶりに宗谷線で稚内へ行ったから途中で当然音威子府も通る。

音威子府の駅そばは、今から30年近く前の学生時代から北海道旅行で食べていた「我が青春の味」であり、経緯についてはこれまでに何度となくmixi日記に書いてきた通りである。

親父さんもおかみさんも齢７０を過ぎ、後継者もいないようでいつまで元気に営業してくれるか心配な状況でもあり、列車で音威子府を通るならついでに駅そばを食べていきたい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1940377609&owner_id=18367645

往路３月２８日土曜日は、乗っていた稚内行きが音威子府に13：37に着いてから停車時間が18分あったので、のんびりはできないものの駅そばなら食べる時間くらいはあるので軽く「かけそば（370円）」を食べた。

ふと駅前を見ると、音威子府駅そば「常盤軒」をやっている老夫婦所有の風情あった木造の「西野商店」の建物がなくなっており、プレハブの建物になっている（写真１）。

「常盤軒」の親父さんに聞いたら築90年にもなり老朽化が激しく使える状態ではなくなって久しいので去年の年末に取り壊してしまい、今は隣の村長の選挙事務所として使うプレハブを置いているとのことだった。

ずっと音威子府駅前に存在感を放っていた風情ある木造の「西野商店」の建物が不意になくなっているのを見て寂しさを禁じ得ない。

南稚内に１泊して、日曜日の３月２９日は南稚内発10：56発の名寄行き普通列車で帰路に就いたが、名寄（なよろ）に着くのは14時を過ぎてしまうので、途中のどこかで昼飯を食べたい。

しかし、南稚内から名寄まで街らしい街は13：43着の美深くらいしかないし、この列車を降りてしまうと次の上り名寄方面の普通列車は４時間ほどない。

13：06に着く音威子府も１分しか停まらない。

悩ましいところだが、やっぱり帰りも音威子府の駅そばを食べておきたい。

どうしようか考えたが、音威子府で降りて駅そばの昼食を食べることに決めた。

さすがに駅そばを食べるために次の普通列車まで４時間16分も待てないので、49分後に発車する逆方向の下り稚内行きで幌延（ほろのべ）まで戻って折り返してくることにした。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1940411852&owner_id=18367645

49分もあればかけそばを急いですする必要もないから、今度は「天玉そば（520円）」を食べた。

天ぷらは、北海道の駅そばでは一般的なカップ麺に入っているような、天かすに申し訳程度に小エビが１匹だけ埋まっているだけのものだが、駅そばだからこれでいいのだ。

そば通に言わせれば邪道なのかも知れないが、つなぎにかんすいを使って滑らかな舌触りの真っ黒い挽きぐるみのそばは「音威子府そば」として音威子府名物の加藤製麺所のもの。