mixiユーザー(id:1833966)

2018年04月24日04:42

183 view

福島、桜10景の旅(2);樹齢1000年超の滝桜は葉桜に、そして田園の古庵の雪村庵に

 新幹線で新白河に行き、そこで降りて、地元の観光バスに乗った。空は、ドンヨリしている。4月17日〜18日の桜10景ならぬ「福島葉桜、雨の旅」初日の出だしである。

◎バスのガイドさんに「落花」といきなり謝られる
 最初に訪れたのが三春町の「滝桜」である。それは、前回のプロローグでも述べたように、全くの葉桜になっていた(写真)。
 新白河でバスに乗るなり、ガイドさんから、まことに申し訳ございません、と言われてしまった。滝桜は、落花して葉桜となっていると知らされた。別にガイドさんの責任ではないが、僕らの期待感は最初に打ち砕かれたわけだ。
 平年ならこの頃が花期真っ盛り、満開の時期のはずなのだが、今年は10日〜2週間も早く開花と満開を迎えたから、僕たちの訪れた日はもう落花の季節に入っていたのだ。

◎樹齢1000年超、天然記念物の桜
 花期には合計30万人も鑑賞に訪れるというこの桜は、エドヒガン系のベニシダレザクラという品種で、あまりにも見事なので、全国に姉妹樹・子孫樹があるという。大正11年(1922)年には国の天然記念物にも指定されている(写真)。
 樹齢は、かつては1200年とされていたが、その後、放射性炭素年代で測定したところ、1000年超と下方修正された。しかし日本で最も長寿の桜に近いだろう。幹周りは、実際、9.5メートルもある。
 なお桜の代表とも言えるソメイヨシノは、クローンなので病気に弱く、樹齢が1世紀を超えるものはほとんどない。

◎滝桜を縁取る菜の花は満開
 正面のみならず、周囲をぐるりと回って鑑賞できるし、さらに前後に高台があり、そこからも俯瞰できる。満開の時期であれば、さぞかし壮観で美しかっただろう。ただ滝桜を縁取るように満開の黄色の菜の花は、美しかった(写真)。
 また観に来るしかない。
 ただ満開の時期は、その年によって変動する。バスのガイドさんが言うには、前々日に案内したお客さんの中には、5度目なのに、1度も満開に当たらなかったという超不運な人もいるそうだ。花期が遅ければ蕾だらけだし、早すぎれば今回のようになる。
 滝桜の近くには、ちょうど花期を迎えたハナモモなどが咲き、それが楽しめたのがせめてものことであった(写真)。

◎次の雪村庵も葉桜だったが、田園の古庵は一興
 桜10景の旅の次に訪れたのは、三春町に隣接する郡山市西田町にある雪村庵である。室町時代の画僧雪村が晩年、ここを活動の拠点とし、営んだ庵で、ここにも樹齢400年余のベニシダレザクラが植えられている。
 人里離れた山の際に雪村庵は、ひっそりと営まれている(写真)。それはそれで、十分に鑑賞に堪える。
 ここはわずかにまだ花が残っていた(写真)。
 庵は、雪村の時代の後に再築されたものだというが、築200年近くたっている感じだ。
 裏の竹林に登っていくと、墓があった。ちゃんとどれが雪村の墓かを示す筆ペン書きの木の表示もあって、地元の人が今も保存していることがうかがえる(写真)。
 桜は盛りを過ぎたが、このような古庵を観られたのは望外であった。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201804240000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「エチオピア紀行(103):祭礼の行列はとうとうメインストリートに、民衆の狂騒で道路は人で埋まる;追記 フランス大統領選、マクロン、ルペンの決選投票へ」
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年04月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930