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2018年02月25日04:55

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NZミルフォード・トラックを歩く(24);なお残るトレッキングの3つの代償

 憧れのミルフォード・トラックのトレッキングでは、美しい景観の鑑賞の代償として3つのダメージを被った。ほぼ癒えたが、やはり個人史としては大事業だったのだと得心している。

◎不注意で足の爪が剥がれそうに
 まず足の爪。出発前にモンベルで登山靴を買い、10回くらい自宅周辺を履いて歩いたのに、右足の親指が黒ずみ、左足の小指が剥がれた。
 左足の小指のダメージは、最終日の4日目だから良かったもののそもそもの不注意が原因だった。終点のサンドフライ・ポイントまであと5キロのジャイアントゲート滝そばのランチシェルター(写真)で休憩した際、楽になりたいために靴を脱いだ。
 さて出発という際、不注意にも左の靴の中敷きの先を手前に引き込んでしまい、気づかずそのまま履いてしまい歩き出した。かくて左足の小指は中敷きなしに靴の先に直接触れ、しかも小指が圧迫される段となった。
 ほどなく痛みだし、ヘトヘトになってサンドフライ・ポイントに着いた時にはもう歩けないほどの痛みだった。

◎靴を履けず帰宅までビーサンで
 その日の宿のマイターピーク・ロッジに到着し、靴を脱ぐと、左足の小指が血まみれで、爪は剥がれそうになっていた。
 以後、普通の靴も履けなくなり、クイーンズタウン空港からオークランド空港まで、同市内のホテルで宿泊し、さらに夕食のために外出の際はもちろん、帰国での機中から成田空港で降り、自宅までのあいだの徒歩、バス、タクシーの間もビーチサンダルで通した。1月28日の日曜日は帰宅の日だったが、雪でなくてよかった。雪だったら、足がしもやけになっただろう。
 翌日、外科に行き、応急処置してもらった。痛み止めももらって、痛みは止まった。しかし数日間は、靴を履けなかった。

◎サンドフライの毒で今も痕が残る
 次に、何度も言及したサンドフライ(写真=ミルフォード・トラック最終日のマイターピークロッジでのサンドフライに刺された跡)。帰国後も、なお痒みは止まらず、風呂に入ったり、布団に入ったりして体が温まると、特に痒みが増す。夜中に何度か痒みで、目が覚めた。
 帰国後、数日して、刺された跡が充血して真っ赤になった。吸血昆虫は、動物を刺した時、血が固まらないように毒物を注入するが、その毒物は日本のシマカよりも、ずっと強烈である。
 ようやく痒みを忘れたのは、刺されて3週間近くもたった頃である。
 しかし痕は、今も痣のように残っている。これが薄まるまで、1年くらいかかるかもしれない。女性なら、スカートをはけないだろう。

◎キーウィたちはサンドフライ・フリーなのか
 不思議なのは、トレッキング中、ずっと僕たちをガードしてくれていた4人のニュージーランド人ガイドである。2人の女性、2人の男性とも、ずっと半パンにTシャツだった。4人が刺された形跡はない。強烈な防虫スプレーを吹き付けていたのか、それともサンドフライに慣れてしまったのか。
 女性ガイドの1人は、完歩証授与式の時は、可愛らしいワンピースで登場したが、両脚は実に美しく、サンドフライに全く刺されていなかった。

◎第3の障害の突き指はまだ痛く
 最後が、突き指。これも最終日、脚がふらふらになっていた最終盤のジャイアントゲート滝そばのベルロック(写真)を観に行き、そのそばの木道で転倒し、左手で体をかばって、左手の中指と薬指を突き指した。
 痛んで指を曲げられず、翌日は普段の倍くらいに腫れた。
 最近は普段はようやく痛まなくなったが、まだ曲げたり伸ばしたりすると痛みを感じる。突き指して1カ月もたつのに、である。
 これもまた「世界一美しい散歩道」を歩いた代償なのだ、と割り切るしかあるまい。
 なお上の写真は、4日目の朝のクィンティン・ロッジとアーサー渓谷沿いの道から見えた木の間越しの景観。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201802250000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「訪日時に『冊封体制を復活させようとしている』と厳しい対中国姿勢を示したマティス国防長官に期待」

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