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2017年02月26日18:02

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タラレバ娘で、映画マニアについて考えてみる

(Facebookの文章より転載)
 やっと、期末テストの作成が終了!!!ふー、あとは印刷だけです。
 ところで最近、「東京タラレバ娘」というドラマを見ている。普段ドラマはほとんど見ないのだが、なぜかこれは見ている。内容は、恋に仕事に悪戦苦闘する3人の30才の女性(原作の漫画では33才らしい)をコミカルに描いている。

 主演が吉高由里子、親友二人が榮倉奈々と大島優子である。吉高は売れない脚本家(鎌田倫子)という設定だが、なぜか都内の一等地のアパートに住み、やたらと外食が多いなど、???な点があるが、それはご愛嬌。

 実は今週の回は興味深いものがあった。仕事を干されてドン底の倫子は、映画をこよなく愛するオシャレ居酒屋のマスター、奥田(速水もこみち)と恋に落ちる。

 当初は幸せの絶頂だったが、徐々に相手とのズレを感じて心が離れ、やがて・・・という内容だった。

 奥田はイケメンで背も高く、料理上手で優しく、非の打ちどころがない。

 ところが、自分の世界や価値観に強いこだわりがあり、倫子にも知らず知らずのうちに押し付けてくる。

 例えば芸術性の強いフランス映画を一緒に見たり、ご丁寧にもフランス映画のDVDをどっさり貸してあげるのだ。

 端から見れば、ありがた迷惑もいいところだが、映画マニアとしては少なからず思い当たる所があり、思わず苦笑してしまった。

 たまにはアメリカ映画を、というと「ダークナイト」を薦めてくるし、鑑賞中は私語禁止だったりで倫子も息苦しさを感じてくる。

 さらに決定的だったのは、倫子の大好きなドラマ「セックス&ザ・シティ(SATC)」を、“あぁいう恋愛系、ダメなんだよね〜”と否定した事である。倫子の中で、奥田への想いが壊れ始める。

 ネット上の反応を見ると、“うわー、まじ無理なタイプ”、“価値観の押し付け、ありえない!”、”モラハラじゃん”などと、奥田に対してことごとく批判的である。

 これには、いささか驚いてしまった。映画マニアというのは世間ではこういう風に見られているのかと、勉強になった。

 確かに奥田の行動は一方的だし、相手の好きな「SATC」を否定するのも良くない事である。けれども、と思ってしまう。奥田の行動はそこまで批判される事だろうか?

 フランス映画の押し付けの件も、事前に“フランス映画は好き?”と聞いているし、倫子も“はい、好きです”と答えている。もちろん、“いいえ”と答える人はいないだろうし、否定できない空気もあるだろう。

 でも、自分の意見を言わず、“なんか違うんだよなぁ”と思いながら、ズルズルと時間が過ぎて、“もう無理!”と不満を爆発させるまで、相手に合わせ続けるのもどうかなぁと思ってしまった。

 一方は価値観を押し付け、他方は不満を持ちつつも、意見を言わない。そう、二人にはコミュニケーションが決定的に不足している。

 私もテレビを見ながら、もう少し歩み寄りというか、落としどころを見つけられなかったのかなぁと腕組みをしながら、考えてしまった。

 例えばフランス映画でもリュック・ベッソン監督作品や「最強のふたり」、「オーケストラ!」は内容がシンプルで、ハリウッド好きにも受けが良いだろう。

 倫子にしても「ダークナイト」がダメなら、同じヒーローものでも恋愛とアクションが絶妙だった「スパイダーマン」とかがあるだろう。

 奥田の方も「SATC」のような恋愛系が苦手なら、「(500)日のサマー」や「アニー・ホール」のような、ほろ苦い恋愛系や、

 ラブコメの女王のアン・ハサウェイ主演作品では、助演のデ・ニーロがひたすら渋い「マイ・インターン」やメリル・ストリープの怪演がすごい「プラダを着た悪魔」だってある。

 お互い映画が大好きなのに、どうして、“ここから先は厳しいけど、ここまでは大丈夫”という妥協点が見つけられなかったんだろうか?見ていて、何だか非常にもどかしかった。

 な〜んて事を考えている時点でドラマに、どっぷりとはまっている証拠なのかもしれない(笑)。

 好きな映画の事になると、時間が経つのも忘れてしまう私のような映画マニアにとっては、耳が痛かったり、思い当たる事ばかりである。人の振り見て我が振り直せ。自分も気をつけねば!と背筋を伸ばした今週1週間だった。

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