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2018年10月20日08:49

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瞑想と神秘に生きるー7 ネパールのルーツマン:ジュニ

☆ フリー・クリニックそして鳥葬について・・・

 「今、俺は日本で鍼(はり)と灸(きゅう)を習っている。フフフ、俺はサドゥーのニュージェネレーション(新世代)さ。昔からサドゥーは深い山の中や人里離れた河の辺(ほとり)で修行を続け、人間社会との接触は注意深く避けてきた。しかし我々の世代では、昔ながらの宗教的修行を続けると同時に、サドゥーにふさわしい社会的活動もしようとしているんだ。俺の夢は、道も無いジャングルの中や、山の麓に散在する小さな村々の中にフリー・クリニック(無料診療所)をつくることさ。身体についての基礎的知識や簡単な治療だけでも、どれだけの貧しい人々を救えることか!俺はまず自分の村から始めるつもりさ。そして協力する仲間を増やしていくんだ。

 金は必要さ。今はモデルの仕事をしているし、ポカラで店を経営している。だから、しばらくの間は俺の所に金が集まってくるだろう。しかし、サドゥーとしての俺にとって、金は目的があるから集まった金で、ただ通りすぎていく金なんだ。みんなの為の金とも言えるだろう。フリー・クリニックを作るのにも当然金が必要になるからね・・・・・。」

 「俺が死ねば、手足はバラバラにされて、頭は潰されることだろう。そして肉体の全てが粉々に砕かれて、大きな岩の上でハゲタカ達に食べられる。そして神々の下に帰っていくだろう・・・・・。素晴らしいことさ・・・」

彼との出会いを思うと「一期一会」という言葉が頭に浮かんでくる。いつもテンションが高くて、過激に人生を突っ走っていたネパールの美青年、ジュニ。もしかすると、もうこの世にはいないのではないかと思いながら、昔のノートに書かれた文字をパソコンに再現していった。彼が世界のどこかで元気に暮らしていることを祈っている。
               2003年9月7日(日)午後            妙に肌寒い鹿野山にて

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