恐怖の監視国家、アメリカ ジャー・ヒロ
昨日見たケーブルテレビのエクスプローラーという番組で、「アメリカは自由と独立そして人権擁護の国」というイメージと全く正反対の現実を知り、かなりショックを受けた。ロシアに亡命したスノーデンのドキュメント映画を見て、監視技術の急速な発展、またアメリカ社会への浸透ぶりに衝撃を受けたが、今回はそれを上回るものだった。
まず驚いたのは、アメリカの国境線(海と、北のカナダと南のメキシコとの)から160キロ以内を国境地帯と設定して、国境での出入国管理と同等の、通常の法律による市民の保護を受けないということ。そして、その広大な地域にはアメリカ国民の三分の二が居住しているということに驚いた。ロスアンジェルスもニューヨークも当然含まれるから、もしその地でテロに関連との疑いをわずかでも政府機関に持たれたら、即座に逮捕、監禁、弁護士は呼ばれず、場合によっては拷問されるという・・・。本当に恐ろしい国になったものだ。これが911の世界貿易センターへのテロ攻撃(右翼に自作自演という疑いが濃いが)がもたらした現実なのだ。
そして特に驚いたのはカナダ国籍のアラブ系の人物が、ただ飛行機乗換のためにアメリカの空港に寄っただけで、テロリストとの疑いをかけられて、出身国のヨルダンに密かに送られて、まさしく棺桶サイズの空間に長い期間押し込まれ、「殺されると恐怖した」と云うほどの拷問を受けたということ。「彼はテロリストではない」というカナダ政府の厳重抗議でようやく釈放されたとのことだが、本当にアメリカは滅茶苦茶な国になったもんだ。
その現実を背景に誕生したトランプ政権。世界を地獄に蹴落とすことにならねがいいが・・・。
アメリカに行く人は気をつけてね!
平成29年12月18日
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