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2018年03月24日05:50

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おしなべて思ひしことのかずかずになほ色まさる秋の夕暮 摂政太政大臣[藤原良経]

おしなべて思ひしことのかずかずになほ色まさる秋の夕暮
 摂政太政大臣[藤原良経]
 百首歌たてまつりし時
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 357

「総じてこれまで経験した数々の物思いのどれよりも、一段とあわれさの身にしむ秋の夕暮のけしきよ。」『新日本古典文学大系 11』p.116

正治二年(1200)[後鳥羽]院初度百首。
色 けしき。「物色自堪傷客意(もののいろはおのづからかくのこころをいたましむるにたへたり)、宜将愁字作秋心[宜(うべ)なり愁(うれへ)の字をもて秋の心に作れること]」(和漢朗詠集「秋興」 小野篁)。
「秋夕」の歌。

藤原良経(ふじわらのよしつね 1169-1206)平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての公卿。後京極良経とも。摂政関白・藤原兼実二男。和歌所寄人筆頭。
建仁二年(1203年)十二月、土御門天皇の摂政となり、建仁四年(1204年)には従一位、太政大臣。元久三年(1206年)三月七日深夜に頓死。享年三十八。
新古今集仮名序執筆者。新古今集入集七十九首、西行・慈円に次ぎ第三位。
千載集初出。勅撰入集三百二十首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合 再撰本』では在原業平と番えられている。
小倉百人一首 91 「きりぎりすなくや霜夜のさむしろに衣かたしき独りかもねん」
http://bit.ly/1di7DsW
http://bit.ly/ZCtCDG

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