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2018年02月25日05:02

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秋萩ををらではすぎじつき草の花ずり衣露にぬるとも 権僧正永縁

秋萩ををらではすぎじつき草の花ずり衣露にぬるとも
 権僧正永縁
 題しらず
 新古今和歌集 巻第三 秋歌上 330

「美しい秋萩を折らずには通るまい。たとえ月草の花で摺ったこの衣が露にぬれて色あせようとも。」『新日本古典文学大系 11』p.109

本歌「月草に衣は摺らむ朝露にぬれての後はうつろひぬとも」(古今 秋上 読人しらず)。
つき草 露草の古名。路傍に多い一年生草本。夏秋に碧色の花を開く。「花色」(淡い藍色)の染料であるがぬれると色があせる。八雲御抄三[やくもみしょう 順徳天皇 1197-1242 による歌論書]「うつろふものにいへり」。
「露に結ぶ萩」の歌。

永縁(ようえん/えいえん 1048-1125)平安時代後期の僧。保安(ほうあん)二年(1121)興福寺別当、天治(てんじ)元年(1124)権僧正。『堀河百首』作者の一人。
金葉集初出。新古今三首。勅撰入集二十八首。
https://goo.gl/d3y2PM
https://goo.gl/X8ZDpU

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