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2016年10月21日06:14

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日露戦争(68)

三「沙河会戦での日本側の死傷者は20500。ロシア側の死傷者は41000。相手に
  2倍の損害を与えて陣地を守り通したのだから日本側の勝利と言って良いじゃろう」
歩「この沙河会戦が行われたのが10月9日からでしたが、満州の地には早くも冬が訪れ
  ようとしていました。この後、両軍は冬季の攻勢はリスク大と見て、ここで戦線膠着
  状態となります。これを沙河の対陣と呼んでいマス」
榴「しかし日本軍はいよいよ砲弾、銃弾ともにそこをつきかけていました。速やかに補給
  しないと、これ以上の進軍は無理デス。そういう意味ではここでの冬季対陣は、日本
  軍にとっては願ったりだったと言えマス」
歩「早速、砲弾と銃弾を現地に送りたいところですが、実は砲弾については日本国内にも
  もうストックがほとんど無く、旅順攻略部隊に優先で送られていたため、沙河で対陣
  する部隊に送る砲弾はもうどこを探してもありませんでした」
三「なんと!砲弾が無ければ戦争できないぞ。早く生産して現地に送らなければ!」
歩「ところが砲弾を短期間で大量生産する能力は、当時の日本には無かったのでした」
榴「砲弾が無ければ継戦不能、無条件降伏か?とまでなりかねない事態。自国での生産が
  間に合わないのであれば、外国から購入するしかありません。ですが・・・」
三「戦争を行っている国に砲弾を売るなど、相手国への明らかな敵対行為ではないか」
歩「もちろんデス。そんなわけでどこの国も日本に砲弾を売ってくれないのではないか。
  しかし!軍事同盟を結んでいる国であれば、大丈夫デス!そして日本には心強い同盟
  国がありました!大英帝国万歳!女王陛下万歳!」
榴「というわけで、イギリスから数十万発の砲弾を輸入して事なきを得マス。砲弾が届く
  までには時間がかかるけど、冬将軍到来で戦闘困難になったのが幸いしましたネー」
歩「沙河の対陣の間に、砲弾が届けられマシタ。英仏独レベルだとあっという間に数十万
  もの砲弾を量産してしまう。20世紀の戦争は工業力の戦いになっていたのデス」
三「前にも書いたが、日英同盟は日露戦争で日本が勝つことが出来た最大の要因だった」

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