https://www.youtube.com/watch?v=T5lirKjxtrY
平成29年8月19日 。土曜日 。午後の部。晴れ。 田川郡福智町武道館。
行者:千手丸氏・初音丸氏。
稽古内容 体術総合
福光派古術:組み討ちランダム
小内・大内・足取り大内・小外掛・蟹払・大外掛・膝車・足車・蹴手繰里
ミット撃 羽手拳法5本・襷掛け×3分2R
豊前福光派古術:素手第三法:組討 花手:4本目:前落
千手丸氏&初音丸氏 マススロー2分2R、レベル2 .5 3分1R
累計 千手丸氏19R。
この日は、盆明けでも有り、暑さもひどかったので、ゆっくり身体を慣らす程度の稽古から始めた。
1時間ほど遅れて、初音丸氏が参加予定だったので、その間、小内・大内など、大会へ向けての足技の稽古を十分に取った。その後は、いつもの、襷掛けミット撃ち。
この時点で、暑くて、疲労度高し。
還暦前の身体で、現役バリバリの千手丸氏の稽古相手を務めるのは、ほんと、堪忍して欲しいち言うくらいしんどい。援軍が待ち遠しかった。
そこへ予定通り。初音丸氏が登場。ほっとした。ここで、4本目の前落を稽古。
柔道で言う体落としだが、古術では、頭から落とすことを、元々は主眼としているので、<前落>と呼んでいる。
三段と初段の二人だが、この前落としが、なかなか難しい。畳が無いと稽古が出来ないので、まだまだ、不十分な出来だった。
ただ、今後年を取ると、どうしても腰に負担のかかる技は使えなくなる。その点、この前落としは腰への負担が、かからないので、何とか、早い内にマスターさせたいと思っている。
その後は、スローのマススパーを2R。これで、身体も慣れただろうと思って、レベル2.5を1R取らせたら、ちょっとしたアクシンデントが、起こった。
千手丸氏の、横掛け横捨て身が、予想以上にスピードが上がってきており、古術式の裏投げになっていた。まだ、一度も教えてないのだが、実は、昔の私の得意技で、相手が90Kクラスまでであれば、面白いように決めていた。
低い体制で、しかも、体捌きを使って遠心力をかけて投げるので、後頭部を打つ、危険度の高い業である。この業、横掛け横捨て身に習熟すると自然と身につくようになっているのだが、まさか、ここで爆発するとは思ってなかったので、一瞬ひやっとした。
幸い、初音丸氏も、黒帯。風門の黒帯は、けっこう他流試合をこなしているので、頭を打つことは無かったが、胸を打って、しばらく呼吸困難になってしまった。
ここらあたりが、実は日本拳法道ルールの恐いところ。打撃戦中心だから、両者スピードがある、その最中に、投げを食らうと、タイミング次第では、とんでもないことが起きる。多分、<柔よく剛を制す>と言うのは、こういうルールでないと実現しないのではないかと私自身はかねてから考えているところだ。
稽古中の安全管理も指導者の最大の責務だから、今後は、もうすこし慎重にしなければならないと思った。
しかし、そういって、いつまでも投げ無しでやっていては、日本拳法道ルールにならない訳だから、ここらあたりも難しい。
まだ、本当の意味で怖さを知らない常磐丸氏をどうやって導くか。考えどころだなと感じた。
何は、ともあれ、初音丸氏の参加で助かった。ありがたいことだと思っている。
動画は、昨年の風門祭で奮戦中の初音丸氏。
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