飲酒して、運転して、人をはねて、やばい、と逃げる。
人が100人いれば、100人全員、悪いことだとわかる。
とてつもなくわかりやすい不始末。
被害に遭った方が亡くならなくてよかった。
でも、さて、これを一般の人のことととらえた場合。
弱い心が、飲んじゃいけない時に飲んでしまうのはありうる。
弱い心が、こんな時だからちょっとだけよ、と運転してしまうこともありうる。
その結果事故を起こし、ほんのゼロコンマ1秒の判断のベクトルがあっちを指し、
弱い心が、アクセルを強く踏ませる、ということはありうるのじゃないか。
人が100人いれば、100人全員、ちゃんと止まって、救護し、救急車を呼ぶという結果になるだろうか。
彼女を弁護するつもりはまったくない。
これは立派な犯罪で、ちゃんと刑に服するべき。
でも、誰も彼もが、違う声で同じことを言っていることに、違和感を覚えたのだ。
彼らは、彼女の中に、自らが抱える、共感できる弱さを見出し、それ故に、執拗に罵り続けているんじゃないだろうか。
悪く言っているつもりはない。
それは、そういう克己の方法。
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