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2018年08月18日06:09

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3人のピアノ

聴音、視唱、ピアノ演奏と、全てを引き受けてくださる先生が偶然近所にいて、橙助はそこに通い始めることになった。
一回目のレッスンで持って帰ってきたテキスト計8冊。
いいなあ、いいなあ。俺が代わりたい。

「お、知ってるこれ、聞いたことがある、バイエルン」
「バイエル、ね」

次男八作も時々、ピアノの前に座っている。

「ねえねえ、聴いて、これねえ、八作の「今の気持ち」」

白鍵を適当に弾いてるのかと思いきや、何度やっても同じなので、これでちゃんとした作品らしい。「今の気持ち」は、楽曲の名前だったのだ。緩急つけてドラマチック。
新曲期待。

自分は自分で、「ギタリストとベーシストのための」と銘打った、五線譜のない教則本にて時々練習。
全部終わると、「レットイットビー」が、弾き語れるということらしい。
いや、これは楽しい。むつかしすぎず、無理せず少しずつ指の位置を攻略していく感じが、手先ぶきっちょな自分に丁度いい。もっと早くからやりたかった。

というわけで、置き去りにされていた電子ピアノが、にわかに我が家で道具として機能し始めたのでした。ものは使ってなんぼ。


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