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2016年02月25日20:05

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fb 『よく笑う人は、なぜ健康なのか』   伊藤一輔160225

「笑いと涙は脳に効く」

皆さんは、日々よく笑っていますか?泣くことが多いでしょうか?あるいは、あまり感情を表に出さないタイプでしょうか?

「よく笑う人はなぜ健康なのか」の著者である、医師の伊藤一輔氏によると、日本人は年を取れば取るほど笑わなくなるというデータがあるそうです。
また、日本人の男女で平均寿命を比較すると、男性が80.50歳、女性が86.83歳となっています(2015年 厚生労働省発表)が、
これは、男性と比べて女性は高齢になってもよく喋る・出掛ける・笑う・泣くといった傾向によると言われています。

近年、医療機関などで「笑い」の活動が取り入れられていますが、実際に落語を聞く前後で調べたところ、脳波・血流が増加し、やる気を出すホルモンであるアドレナリンとノルアドレナリン、
安らぎのホルモンであるセロトニンの分泌が活発になったという実験データが出ています。
この脳の血流の増加は、感情・記憶・本能を司る大脳辺縁系(海馬や扁桃体が含まれる)に顕著に見られました。
また、別の実験では、笑いの活動を取り入れる前後で、認知症検査の結果が飛躍的に改善したという事例もあります。

さらに、オーストリアの精神科医 ヴィクトール・フランクルは、ユダヤ人という理由でアウシュビッツ収容所に拘禁されていたことがありました。
その極限状態の中で、人間としての精神性を保って生還したのは、彼を含めごくわずかでした。
フランクルは、同僚たちに少しずつユーモアを言うように教え、1日にひとつ愉快な話を見つけることをお互いの義務にしようと提案し、実行していたのだそうです。

一方で、笑いと同様に、泣くことにも健康に大きな効果があることが分かってきています。
ストレスを感じた人の脳内血中で分泌される副腎皮質刺激ホルモンやコルチゾールなどの成分は、涙を流す(目のゴミなどを洗い流すためではなく感情によって涙を流す)と、
数値が下がり、流した涙の中にはこれらのホルモンが含まれているということが実験で証明されています。
このことから、涙は、ストレスに敏感に反応して過剰に分泌されたホルモンを洗い出し、脳の状態を正常に戻す役割を担っているということが分かります。

ちなみに、ラテン語では“体液”は「humor」と書き、これが英語のユーモア(humor)の由来となっているそうです。
医学の祖と言われるヒポクラテスは、人間は体液(humor)のバランスによって健康や、気質までも左右されると考え、
気質によって笑い(humor)も生まれることから、このように言葉の意味が派生していきました。涙と笑いは元を辿れば同じものだったのですね。

「感受性の豊かさが、その人の人生の豊かさである」



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