お昼すぎ、玄関チャイムが鳴ったので、出てみると
30代くらいのメガネ女子が、パンフレットを持って立ってる
ああ・・・ また、なんかのセールスなのね
と、思った瞬間 「アアアーーーッ さとこさん じゃないですか
」
ほえっ
「やっぱりィーー、さとこさん、ワタシ、○トウですぅ〜
」
なんか知らんけど、すごく親しげな目
をして
ものすごく再開をよろこんでらっしゃる
「あ あ あっ ホント、お久しぶりィ〜
○トウちゃん、髪型変わったねぇ〜〜」
と、全力で話を合わせつつも・・・まったく、わからん
いったい、どこの、どなたさま?
「10年ぶりぐらいですかねぇー、さとこさん
ゼンゼン変わってないんだからぁ−
」
10年ぶりなのに、ゼンゼン変わってない、と言われ
ちょっとだけ気をよくしたワタクシ
「いやぁー、脳みそにシワが少ないからぁー テヘヘ
」
と、おとぼけしてみせると、彼女はキャハハと笑って
10年間の身の上話を、ひととおり話してくれた
結婚して、賃貸に住んで、家を建てて引っ越した って
ものすごーくがんばったんだねぇ・・・と、しみじみ聞き入るワタシ
「いま、食材宅配のセール中でぇ、この辺まわってるんですケド
さとこさんは、もう宅配やられてないのー?」
「ええ、宅配はいろいろあって、やめたの・・・もう無理かなー」
「そっかー、じゃあ、チラシだけでも」
と、チラシを一枚受けとったあと、「あっ ちょっと待ってて」
冷蔵庫から、冷えたジュースを1本持ってきて、彼女に手渡す
「ハイ、がんばってるひとに!応援してるから」
「わあー ありがとうございますう」
○トウちゃんは、満面の笑みで帰って行った
・・・
・・・ふー
誰?
まだ、このときになっても、わからなかった
でも、背もたれ椅子に腰かけて
ドラマの続きでも見るか、と思った瞬間
ハッ とひらめいた
まだ、倉敷に引っ越したばかりのころ
食材宅配のグループに入ってたことがあって
その配達の女の子が、たしか○トウちゃん だった
同じグループの人がお金にだらしなくて
追放されたくせに、他のひとに代理購入させたりして
やめる、やめないで、大モメにモメて・・・
○トウちゃんはもちろん、その上司まで出てきて
大さわぎになった事件があった
あのとき、あんなに悩んで、苦しんだのに
スッパリ、記憶から消えて
名前も、顔すら、思い出せないなんて
スゴイ
ジブンを、ほめてあげよう
いらんこと、サッサと忘れる
それで、ええのですじゃ
■本日のほにゃほにゃニュース
離ればなれになった元飼い主の声を猫は覚えているのか?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4762605
ログインしてコメントを確認・投稿する