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2017年03月28日19:41

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記者の脳はどうなっているのでしょう? 悪いのは奨学金なの?

 国語の勉強の足りない記者ですね。向いていない仕事をするのは辛いのでは? おやめになったら?(ストレートに言うと、バカ記事もう書かないでくださいよ)

「奨学金を起点にした、社会の分断が生まれている。」というのは間違いです。起点は家庭環境です。奨学金は救いにこそなっていても、社会の分断も不幸も生み出していません。奨学金がすべてを救うことができないからといって奨学金が悪いという暴論、アホウです。AERA編集部もどうしてこんなダメ記事を許したのさ?

>日本学生支援機構では、4カ月以上延滞した場合、債権回収会社に督促を委託。9カ月を過ぎると、支払い督促申し立ての予告書を発送。

 ありがとう、日本学生支援機構。
 次の学生が自分の未来をつかむために待っています。前に借りた人が、さらに前に借りた人が返してくれたからこそ続いている奨学金です。必ず次の人に渡るようにしてください。
 貸すことも、返させることも、どちらも大事なのです。表裏一体です。貸すのはよくて返させるのがダメなどというバカ理論は通りません。お金は涌いて出ないのですから。

 AERA編集部もどうしてこんなダメ記事を許したのさ?
 次の人が借りるお金をどこから調達するのさ? 次の人から未来を奪う奨学金返還否定をやめてくださいよ。あと「親が悪い」とちゃんと書きなさい。奨学金ちっとも悪くないでしょう? 家庭環境が極めて劣悪なケースではさすがの奨学金も若者をらくらく救済することなんてできないということしか言えないでしょう、この記事では。すべての起点は家庭環境(=親)。脳だいじょうぶなの、記者は。




■ルポ・奨学金に奪われた未来、仕送り激減、ブラック企業への就職…
(dot. - 03月28日 16:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4499607

非正規社員、失業、高齢化、病気――。いま、奨学金や住宅ローンなどの借金返済に困る人が増えている。明るい未来を担保にして借金が出来る時代は終わりつつあるのか。AERA 2017年4月3日号では「借金苦からの脱出」を大特集している。

 奨学金の返済が重く、人生設計を変えざるを得ない若者が増えている。背景にあるのは学費の高騰や仕送り額の激減、非正規雇用への就職などだ。

*  *  *
 学生生活やアルバイトに関する質問に、にこやかに応じていた大学院生の吉川隆さん(仮名、24)の口元が、にわかに緊張した。家族のことを尋ねたからだ。

 一見おしゃれで“意識の高い”、今どきの男子に見える。ただ身なりに人一倍気を使うのも、自分の暮らしぶりを悟られたくないという思いからだと明かす。友人を家に呼ぶのも、昔から苦手だった。

「奨学金を借りられたのは、正直嬉しかったです。それまで自分で人生を選択できたことってほとんどなかったので」

 父は10年ほど前から職を転々とし、現在は無職。母は非正規で働く。生活保護家庭ではなかったが、物心ついてからはずっと「生活していくこと」が優先で、やりたいことは二の次だった。大学進学で親元から離れて自由になれる。初めて感じる解放感だった。

 ただ地方出身のため、進学には学費のほか、家賃や生活費など多額の費用がかかる。独立行政法人「日本学生支援機構」(旧・日本育英会)の奨学金を月約17万円借り、さらに多い時でアルバイトを月20日ほど入れた。留学をしたりサークル活動を満喫したりする友人をうらやましく思うこともあったが「生きる世界が違う」と諦めた。

 そんな生活でも「もっと勉強したい」という思いだけは消えなかった。親からは「現実的な道を選べ」と就職を勧められたが、奨学金を借り続け、大学院進学を決めた。結果、貸与総額は1千万円以上に膨らむ見通しだ。卒業後、月々の返還額は5万円を超える。返還期間は20年だ。

●2人に1人が奨学金

「僕、返せない額だとは思ってないですよ。開き直らないと、仕方ないじゃないですか」

 明るくふるまう吉川さんだが、周囲の「大人」から、こんな言葉をかけられたことがある。

「暇があるなら、さっさと働けばいいのに」

「ちゃらちゃら遊んでるんじゃないぞ」

 かつての大学生のイメージを押し付けられるのには違和感があるが、どうせ理解してもらえない。孤独感がいつも胸にくすぶる。

 大学進学という自由を手にするための切符である奨学金。そのプラチナチケットの代償は、若者の肩にずしりとのしかかる。今や学生の2人に1人が奨学金を利用している。最も利用者数が多いのが、日本学生支援機構の貸与型奨学金だ。無利子の第一種と有利子の第二種があり、第一種には成績などの要件が課される。

 なぜ奨学金を借りる人が増えているのか。背景には学費の増加と親の収入減がある。

 2015年度の授業料は、私立大学の平均では、86万4400円。国立大学で53万5800円と、30年前と比べると、国立、私立共に2倍近く上がっている。

 これに反比例するように下降傾向にあるのが、1世帯当たりの平均所得だ。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、14年の1世帯当たりの平均所得は541.9万円。1994年の664.2万円から100万円以上も下がっている。

 親の収入減は、もろに学生の懐にはね返る。仕送り額の推移をみると、「月10万円以上」は98年には6割以上だったのが、15年には半分の3割に。「仕送り0円」も増加している。

●夢の仕事に就いたのに

 親も、そして大学も、学生が「将来性」を担保に借金を背負い、大学に通うことを当てにしている。ただ、未来永劫、健康で働き続けられるという保証はない。

「今は返還を猶予してもらっていますが、病気がいつ治るかわからないので……。時々、私、死ぬまで払い続けなきゃいけないんじゃないかって不安になります」

 小柄で華奢な肩が、小さく震えた。中学生からの夢だった保育士を退職せざるを得なくなった桜井里美さん(仮名、23)だ。大きな瞳でじっとこちらを見つめ、時折柔らかな表情でほほ笑む彼女は年齢よりずっと大人びて見える。

 父はリーマン・ショックの影響で早期退職を余儀なくされ、以来現在まで無職。母も非正規で収入が安定せず、学費に充てるために日本学生支援機構に第一種と第二種の併用を申請。ただ、成績などの要件がある第一種の枠から外れ、第二種のみの貸与となった。

 短大に入学後、週に3、4日飲食店でアルバイトし、帰宅は23時を過ぎることも。保育実習などとの両立は体力的にきつかったが、夢に向かって勉強できる毎日は充実していた。

 卒業後、晴れてスタートした保育士の仕事。ある程度厳しい職場だとは覚悟していたが、現場は想像以上に壮絶だった。
 勤務は平日が基本だったが、土曜保育や日曜のイベントのための準備に追われ、ほぼ連日連勤に。上司からは「残業するな」と指導されていたため、園児の衣装やお遊戯の準備、資料作成を自宅に持ち帰り深夜まで残業に追われることもあった。

「同僚のSNSを見ると、自宅で残業する写真が載っていたので『当然なのかな』と思っていました」

●パワハラで鬱状態に

 仕事量とギスギスした人間関係に次第に神経がむしばまれ、不安や憂鬱にさいなまれ続ける適応障害に。職場の変更を願い出て、配置転換はかなったものの、異動先で上司からパワハラにあってしまう。

 保護者や園児の前で、上司から「指導の仕方がおかしい」「いても迷惑だから、さっさと帰れ」と大声で叱責され続けた。自分の仕事に自信がなくなり症状が悪化、鬱状態に。それでも辞められなかったのは、少なからず奨学金の返還というプレッシャーがあったからだ。

「大きい額の借金をいつまでも背負っていたくなくて、『早く支払ってしまいたい』という焦りもありました」

 3年目を過ぎ、さらに体調が悪化。悔しかったが、もう体が言うことをきかない。退職を決め、かわいがっていた園児にも別れを告げた。現在は、奨学金の返還猶予を申請し、治療をしつつアルバイトで働いている。

 奨学金が、ブラックな職場にも留まり続けてしまう、負の原動力になる。同じ力学が、性風俗産業で働く女性にも働いている。

 風俗で働く女性のセカンドキャリアを支援する一般社団法人「Grow As Peopile」が15年に風俗で働く女性377人を対象にした調査によると、働き始めた動機を「学費や奨学金返還」と答えたのは52人と10%を超えた。風俗の平均月収は約40万円。月に数日働けば、奨学金返還の悩みは解消される。

 一方、代表理事の角間惇一郎さんはこう明かす。 

「学生時代、風俗で働いていた人は『就職すれば辞められる』という人も多いのですが、奨学金の支払いがあることで、完全に辞められないケースもあります」

 風俗は店舗型が2割に対し、8割は無店舗型(デリヘル)。デリヘルは、一度登録すれば好きな時に働けるので、一定期間働かなくなっても、再び戻って働く人も少なくないという。

●突然仕送りがストップ

 一方、奨学金を借りる人には、増加傾向にあるひとり親家庭で育つ人も少なくない。経済的に不安定な状態の学生は、親の都合に振り回されやすくなる。

 両親が小学生のころに離婚し、母子家庭で育った田中英子さん(仮名、21)。母は非正規で働き、収入が安定しない。大学の学費は、離れて暮らす父が負担してくれる約束だった。交通費や教材費などに充てるため、第一種奨学金を申請。無利子で月約5万円の貸与が認められた。

「奨学金を借りることは、既定路線という感じ。ほかに選択肢なんてありませんでした」

 当初は、交通費や携帯代などに使うだけで、奨学金のほとんどは貯めたままにしていた。ところが、1年生の秋ごろ、突如父からの振り込みが途絶えた。貯金額はこの先の学費を支払い続けるには到底足りない。

 このままでは、大学に通えなくなる──。急遽、有利子の第二種の併用を申請。月10万円を追加で受け取ることになった。

 なぜ急に振り込まれなくなってしまったのか。はっきりとした理由は今もよくわからない。

「父のことは、家族の中でタブーみたいになっていて……母や兄にも相談できる雰囲気ではありませんでした」

 結局、半年後に突然、父から振り込みがあった。親の事情に振り回され、ばかばかしい思いもあったが、

「子どもとしては、親の都合に対応していくしかないですよね」

 諦めたように、そうつぶやく。

 もちろん、奨学金により大学や大学院に通うことができ、夢をつかむことができたと語る人も少なくない。

「今、『返せない』とか、とやかく言う人の声が大きいじゃないですか。僕はお金を借りておいて、返せないというのは通らない話だと思うんです」

 そう憤る鈴原修二さん(仮名、38)は、ロースクールに通うため、総額800万円の奨学金を借り、昨年無事に司法試験に合格した。

●「借金と知らなかった」

 司法試験に合格するまでの浪人期間、返還猶予の申請が通り、弁護士になる夢をかなえることができたという。

 確かに、延滞者の中には、奨学金が借金であることを十分に理解しないまま、身の丈に合わない額を借りてしまう人もいる。

 日本学生支援機構の調査(14年度)によると、3カ月以上の延滞者は約17万人に上る。「返還義務をいつ知ったか」という問いに対し、「申し込み手続き前」と答えた割合が、無延滞者は9割だったのに対し、延滞者はわずか5割。延滞者の1割近くは「延滞督促を受けてから」と答えていた。

 延滞をめぐるトラブルも後を絶たない。旧・日本育英会の奨学金は、04年に独立行政法人である日本学生支援機構に移管。独立行政法人は、厳しくその収支状況がチェックされる。

 このため、一定期間延滞した場合、債権回収業者に回収業務が委託されるなど、従来よりも厳しい「取り立て」制度に変更された。

●相談の6割は保証人

「息子が奨学金を返還していないようだ」「延滞分を一括で支払えと言われて困っている」

 若者の労働問題を扱うNPO「POSSE」には、奨学金の保証人となっている、親や親戚からの相談が相次いでいる。実に相談全体の6割に上り、借りた本人と連絡が取れないケースも少なくない。

 日本学生支援機構では、4カ月以上延滞した場合、債権回収会社に督促を委託。9カ月を過ぎると、支払い督促申し立ての予告書を発送。この通知が届いて初めて、子どもが奨学金を返還していないことに気づき、相談してくるのだという。事務局長の渡辺寛人さんはこう明かす。

「奨学金は親や親戚に債務が移る、『時限爆弾』のような存在に。若者の問題として切り離せるものではなくなっています」

 また、奨学金に関する訴訟を多く担当する弁護士の岩重佳治さんは、相次ぐトラブルの本質を、こう指摘する。

「現在の奨学金制度は返済能力を無視して、多額のお金を貸しています。リスクがある中で貸すことが前提なら、無理な返還を強いるべきではありません。返還ルールをもう少し柔軟にするだけで、返還で困る人は減ります」

 いまや奨学金は我々に最も身近な「借金」になった。返せない人は追いつめられ、必死で返し続ける人は強い不公平感を抱く。奨学金を起点にした、社会の分断が生まれている。

(編集部・市岡ひかり)

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