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2017年12月12日06:06

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屋形船の思い出

数日前の紙面とニュースで知ったが太神楽(だいかぐら)を披露する高座の曲芸師である海老一染之助さんが亡くなられたとあった。

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染之助さんと往年の兄弟コンビの写真を掲載してみました。コンビの写真小さいなあ(-_-)。以前このおふたりについてのドキュメント番組を観た。兄染太郎さんがご逝去後に報じたものでありもう十年以上前のことと思う。

このご兄弟は完全分業制であった。舞台では曲芸専門の弟染之助さんに対して兄染太郎さんは相槌専門であったのは周知の如くであったが、ここでいう分業はもっと奥深い。
染之助さんの曲芸すなわち番傘や酒枡や土瓶を使ってのバランス芸は神経を著しく疲弊させるもので当然ストレスが溜まる。
そのストレスを染之助さんは兄でマネジメント担当でもあったお兄さんの染太郎さんに常時ダイレクトにぶつけていたとあった。

それは愚痴などという生易しいものではなく芸をしない兄に対する悪口罵詈雑言うらみつらみであったと言うではないか。
そしてその弟の悪態を兄である染太郎さんは一切の反論反駁もせず常に黙って受け止めてはいすみませんごめんな弟よと一身に受け止めていたとあった。
その事実を知り僕はテレビ観ながら泣いたものだった。まさに究極の分業である。

兄を失った後年弟の染之助さんは言った。兄がいてこその染之助染太郎コンビであった、と。私は本当に人間のできていない悪い弟だったと言いながら泣いていた。
こういう兄弟の愛のかたちもあるのだとそれも見て僕は再度泣いたものだった。

兄の染太郎さんが亡くなって15年後の染之助さんの昇天である。
いまごろ冥界で染之助さんが、よっ、兄貴!待たせたなあ。また一緒にやろうよ!と言って兄の染太郎さんが笑顔で応えている姿が目に浮かびます。あらためてお二方に敬意とご冥福を称します。ありがとうございました。

さてこちらである。

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これは何かというとポケットティッシュ4個と我が住まう駅前ショップモールの100円商品券が一枚である。
ショップモールの歳末くじ引きを5回引いたところこの成果であった。まあこんなものである。

今年の特等はというと伊豆稲取温泉のペア宿泊券の他に次の特賞が屋形船で巡る金沢八景東京湾クルーズというものであった。これが数本当たるとあった。
以前は台湾や香港といった近場の海外旅行招待を景品に充てていたが、今回は景品のグレードをやや下げて本数を増やしたようだ。このサービスは良いと思うが、僕に言わせると屋形船ってどうよ?となる。

今から27年前の平成2年のバブル期に僕は最初で最後の屋形船クルーズを経験したことがあった。入社して二年目の会社員時代であり会社支店をあげての新入社員歓迎会の会場をその年は屋形船にしたのであった。うろ覚えであるがたしか東神奈川の船着き場から出発してベイブリッジの下を曳航する二時間のクルーズだったと記憶している。
マイミクの支店長さんが支店長さんでありしもさんも支店の上司だった頃だ。

その屋形船であるが、誰でも一度くらいは経験したいものであると思う。よくテレビ番組でも岐阜長良川の鵜飼の屋形船見物や東京湾クルーズで楽しそうな雰囲気を伝えている。

だが実際の屋形船というのは実はあまり居心地がよくなく快適とは言い難い代物であった。これは乗って初めて知り得た。
まず船であるが、定員50名程度であるのでさほど大きくないためかけっこう波で揺れる。そして屋形であるがこれがどうにも天井が低いので屈まねばならず居心地がたいそう悪いのである。

そして宴会で供出された料理であるがこれもいけなかった。
豪華客船とは違い釣り船に毛の生えた程度の船には厨房などあろうはずもなく従って料理はすべて仕出しであった。天ぷらは冷めて固くなり刺身はぬるくなりパサパサで食えたものではなかった。

おまけにその日は風が強くよく揺れたため定員三十数名の過半数が酷い船酔いに苦しめられてしまい宴会飲食どころではなかった。特に女子社員のほとんどがつわりのように口を塞いでしまい何人かは嘔吐していた。
極め付けはその揺れのせいであろうか船に搭載されている発電機が故障して停止してしまいしばらくのあいだ船上はまっくらであった。吐き気と暗さで泣き出した女の子もいた。

要するに屋形船というのは快適からはほど遠い代物なのであった。
あの宴席で僕にとって収穫だったのは僕自身の体質が船の揺れに強く船酔いしにくい身体であることを知り得たことぐらいのものだった。あまり乗船回数が多くない僕ではあったがあれを皮切りに幾度か乗船したもののついぞ一度も船酔いを経験したことはなかった。

まあなんでも経験ではあるので、ちょっと酷いものではあったものの屋形船を体験できたのでそれ自体は良かったと思っている。但し二度と乗船したくはない。なのでくじ引きの特賞が当たらなくてよかったのかもしれない。百円券一枚が僕にとっての相場ということだ。

ちなみに屋形船の宴会を催した幹事の男が以前日記に書いた不正経理による業務上横領未遂で会社をクビになった先輩社員であった。偶然ではあるがロクでもない奴がロクでもない宴会を企図したのだなあと後年感慨をもつに至った。

昨日観たドラマは録画しておいたテレビ東京の「新宿セブン」であったが、こちらの映像が衝撃であった。

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歌手の家入レオちゃん扮する中華料理屋のバイトの看板娘の栞(しおり)ちゃんが実は新宿で幅を利かせている悪辣中国マフィアの殺し屋であり、この回で悪徳正義の近藤刑事が彼女により長刀で刺殺されてしまった。レオちゃんこえ〜(T_T)。次回のセブンやいかに。
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