mixiユーザー(id:14378644)

2016年10月27日23:06

367 view

【第41期 囲碁 名人戦七番勝負第6局】

■井山7冠が勝ち最終局へ=囲碁・名人戦
(時事通信社 - 10月27日 20:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4263505

井山裕太名人に高尾紳路九段が挑戦する第41期名人戦挑戦手合七番勝負【主催:朝日新聞社】の第6局が10月26日(水)、27日(木)に静岡県川津町「今井荘」で行われた。
結果は185手までで黒番の井山裕太名人が中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を3勝3敗のタイとした。
終局は18時25分、持時間各8時間のうち残り時間は黒番の井山が2分、白番の高尾が21分だった。
井山が防衛するか、高尾が奪取するか。
大注目の最終第7局は11月2日(水)、3日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。

● 井山名人、3回目のカド番を凌ぐ ○
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161027004659.html
http://www.asahi.com/articles/ASJBW4RP2JBWPTFC00Y.html

今期シリーズもいよいよクライマックスを迎えつつある本局は、黒番の井山名人が星と小目に対して、白番の高尾九段も同様に星と小目で始まった。
黒と白の小目の向きは逆である。
黒は小目をケイマに締り、白は締りを保留して右上へケイマに掛かった。
黒は反対側をケイマに受け、白はケイマに滑り、黒はコスミ受けを保留して左上へケイマに掛かった。
白は反対側をケイマに受けた直後に黒は、17の八へ厳しく開き詰めを打った。
白がツケヒキを打って補強した後に黒は左下へケイマに掛かった。
白は手抜いて12の三へ打ち込む。
ツケヒキで整形した手との関連手で黒への攻めを見た手だ。
黒は三々へコスんで補強したが、白も17の九と厳しく切り込んだ。
黒は左上をケイマに滑ったが、白は手抜いて左下をコスんだ。
黒が下辺の大場へ構えて白は、厳しく3の十二へ詰めた。
黒は急場と見て、動いていく。
白は隅の実利が確定していく。
右下周辺の黒模様が拡大傾向になって来た為、白は14の十五へ打った。
黒は両サイドから厳しく攻め上げ、隅の実利が確定していく。
白は何とか連絡して凌ぎ形になったものの、上辺を二間に開けなくなったのは痛かった。
黒は左上も詰めて積極的に動いていく。
白が左下をケイマに打って両ノゾキにした所で封じ手となった。
この手で、流石に衝突が避けられなくなり、一気に難しい局面へ突入してコウも発生してしまった。
黒は、コウを解消し、白は下辺を代償とした。
黒は左上へモタレて攻めを継続していく。
白は隅の実利を取るものの、左辺の傷んだ石は、相変わらず厳しい状態が続く。
上辺から中央にかけて白は攻め合いで局面の打開を目指す。
白は下辺の石との連絡での凌ぎ形を目指すも黒9の十四と9の十二の割り込みは厳しい一手だった。
そして、中央で大きなコウが発生して勝負所を迎える。
白はヨセコウを制し、コウを解消するものの、代償として右上の一団が傷んでしまった。
ここが大きな黒地と化してしまえば、万事休すと言わざるを得ず、遂に白は投了へ追い込まれてしまった。
黒は、白の弱石を数多く作って攻め上げるという局面に持ち込んで、快勝と言える内容だった。

これで、井山名人は3回目のカド番を凌いで踏ん張った。
次局とのインターバルも短いため、勢いの持続という観点からも大きな勝利だ。
敗れた高尾九段は、最終局に全てを賭けることになった。
最終局は、ニギリになるので、手番も要注目と言える。

2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年10月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031