mixiユーザー(id:13658569)

2018年10月24日11:52

484 view

同胞の尊い生命と貴重な情報の有益性。

兎にも角にも大いに喜ばしい限り。
あとは無事に帰国されることを切望するとして・・。

さて、この件については事件発覚からここまでの間、中東情勢に必ずやついて回る、
複雑に絡み合った実に多くのネットワークと伴う情報網/人脈らについて、
真偽性や質の高低が判然としない状態にありながら、高度な判断力で選り分けつつ
相当慎重に手繰り寄せていくことを不可欠にしながら進んで来たものであり。

ここには政府〜公によるルートと、対して民間(有志)ルートの主に2つの方向から、
混沌とした闇に切り込む中では後者にも複数の情報筋があり、
中には「人質開放ビジネス」にいっちょかみすべくな、現地の連中に翻弄される案件も
あったりと、決して平坦な道のりにはなかったことが以前から伺え、
その情報筋のもと救出に尽力した属性と、対して適正なルートを選り分けながら
近づこうとしていた属性もあり。そして公の政府側に拠るルートとの間で
どれがどの程度効果的に至ったのか、その判定は一般には簡単につかない。

寧ろ簡単に判定がつかないからの「交渉劇」でもあって、
したたかで巧妙性が不可欠だからこそ“水面下”という表現が表出するものでもある。

というバックグラウンドを前提にして鑑みる時・・。
ここに「身代金」という金銭交渉があったのか否かを中心にし、
我々の税金云々なんぞという「軽薄で陳腐な」題材を持ち出しながら
世論が沸騰するなど、曲がりなりにも“先進国”を標榜する国の国民姿形に非ず。

今更殊更口にすることさえ憚れよう、医療の世界等にもあるような
“そこに救える命がある限り全力を尽くすのみ”という観念が
すべからく共通していないで何が民主国家だ、先進国家だ、ということとなる。

その上で“尚も言及すべく”は、安田氏に拠る過去の経緯がどうであろうと、
本件に特化すればおよそ2012年当時・・シリア・アサド政権に拠る内政状態が
世界中に広まっていない頃より、国民側の視点からルポルタージュし続けたその仕事は、
複雑怪奇にあり極めて不透明な中東事情にあって、公の政府でさえ常に正確な情勢が
掴み難い中、貴重な情報源として活用すべくな「パズルのピース」を
細々と提供されていたことは間違いない事実であり。

“官と民”・・。双方により持ち込まれる数多のランダムな情報を、どれだけ
精巧に組み合わして全体像を把握することが出来るか・・それが情報処理の概念であり、
不透明性が覆う国際情勢にあって必要不可欠な作業だ。

その点でも彼が持ち込んだルポの数々の有益性はおろか、無節操に一律蓋をするならば、
例えば国際取材者一人に付随する「多くのネットワーク」そのものも
根こそぎ葬り去ることになるわけで、決して潤沢とは言えない中東ルートの
情報ネットワーク、その限りを考えるならばむざむざとかなぐり捨てる理由はなかろう。

その観点で言っても、この度に拠る長期間の拘束の情報自体も当然有益性は
ふんだんに詰まっているだろうし、同時に拘束に至る背景や用いたネットワークの検証、
そこから得られる適正な情報資質の数々・・そうしたものを民間の側は勿論のこと、
政府側も大いに活用すべくな材料に富んでいる・・としなければ、
公の政府はただの「木偶の坊」にしかならない。

何と言っても貴重な同胞の生命であるということは言うに及ばず、
国際情報処理能力に極めて劣る日本と庶民感覚を鑑みるなら、
彼が体を張って得て来た情報の多くは「骨・皮共々捨てることなく」
全てを蓄積すべきだろうし、そうでなければ今後もずっと「後進国」のままだろう。。

■安田純平さん、確認後帰国へ 本人だけ分かる質問で判断
(朝日新聞デジタル - 10月24日 01:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5344714
5 41

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する