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2017年10月21日13:29

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「正しさ」を忘れると・・

色々な観点や伴う理由はあれども、大局的に言えること・・。

即ち、「正しさ」とは何か・・を、政治や政局に居る者達が忘れてしまってる・・ってことに尽きる。

その正しさとは、政治的な正しさは勿論のこと、政治家である前に一人の人間として
「何が正しいのか」という、至極素朴な所を忘れている、または蔑ろにした結果。

“党利党略”、“政治的損得勘定”・・
これらは、大なり小なり現実的に全く無視することも出来ないのは悲しいかな事実。
しかしてそれが透けて見える、または如実に表出しては、
一般庶民にとって眉をひそめるどころか、庶民一人ひとりは結局
「蚊帳の外」に置かれると観られてしまう・・。そのことに気が付かなくなってしまうんだな。

これは何も小池新党だけの話ではない。
肝心の政権与党による、この数年間での政治結果だったわけで、
新自由主義やら何やら、効率だとか区別だとか、伴う排除や分断によって、
あらゆる格差による鬱積、社会的閉塞感・・その澱みが肥大化して今にあるわけで、
本来小池らの掲げるものの中には、それをいい加減是正しよう・・
というものがあったのではなかったか!?

にもかかわらず、その張本人たちが自らそれをやっているんだから、
冷たく見放されるのは自明だろうが。

これはね、個別要素としていわゆる「民進組の合流」とか、突如の解散劇に伴う準備不足とか、
混乱の具合とかあるけれども、それよりもっと手前の、本質的な政治資質に原因があるんだな。

大衆を占める圧倒的多数は、特定の利益構造に拠る甘い汁を直接享受したり、
伴う属性にある者達ではなく、言ってみれば「ごく平均的、または平凡な属性」。
本来的に、物事を純粋に観ている、あるいは純粋に“観ていたい”のであり。

個々に大なり小なりの「損得」を考える向きはあろうし、それ自体必然でもあろうものの、
セットでなきゃならない恒久的な必須要素は、やはり「正しさ」。
ある角度から観てとか、ある属性から観て「正しく見える」のじゃなくて、
誰からどの角度から観ても正しいということは、どんな時代でも、
どんな情勢でも一貫してなければならないもの。

ごくごく簡素な所で言えば、困った人がそこにいればどうにかしてあげよう・・と思う素朴な感情。
親切とか優しさとか思いやりとか・・色んな言い方は出来るけども、
引っ括めて「人としての正しさ」なんだな、本来は。

理由なんて特段いらないもの。なのに、ここに何らかの理由をつけて正しさとしない、
または「場合により正しいとは言い難い」等と屁理屈を付ける・・。
「自分にとっての正しさ」として正当化することによって、その屁理屈が排除や分断を生む。

党議拘束らによって、自民党がかつてほどの多面性や多様性を削ぎ、
伴って一般個々人による「独自の正しさ」を増長させ、誤魔化しや隠蔽などによって都合よく、
効率的に政治を邁進させた結果生み出されたのは、「生き難い世の中」だ。

東電も東芝もタカタも神戸製鋼も、源流の部分は同じ。
効率化や都合を優先させた結果、「本来的な正しさ」を見失ったのであり。

平凡な末端庶民の中では、いい加減このことに気が付き始めてるんだな。もううんざりだと。
右だとか左だとか、そんな「上っ面な思想」なんかの前の、最も根幹である
「正しい世の中」を望んでるんだよ。その一つの象徴が、例えば立憲民主党への
現時点で表出する風や潜在的な期待度にも表れている。
あるいは、共産党への期待やニーズが一昔前と随分変わって来ている部分にも、だ。

“勝ち馬に乗る・・”という政治的戦略、ポピュリズムを戦略的に活用するという
ある種の「組織的戦略」は、元来の個々人とは距離のあるもの。
その距離感が、総体的な世間の温度低下をもたらし、体温差を派生させる。

戦略ゲームを楽しむ個々人であっても、楽しんでいる時間は限りあり、
個々人の生活環境上、そんなものは四六時中持続出来るものでもなく。
それ以外の圧倒的多くの時間は、個々の素朴な生活や現実の生活感、人生感にある。
実にごく狭い、ちっぽけなものだ。政治場面で言う「壮大なもの」では何らもないのでね。

そういう、極々素朴な所ってのが彼らには見えなくなってしまってるんだな。
トピックスに対する熱狂なんて、得てして一過性のもの。それはどの政治や党に対してもだ。

そのことに、庶民は徐々に気が付き始めつつある・・だから、地味だろうがなんだろうが
基礎の所に立ち返らないとマズいだろう、いい加減・・ってのが、
小池新党に対する庶民感情、その跳ね返りであり。
元の部分としては、自公政権に拠るこの数年間で溜まった膿みなわけでね。

根本を忘れてしまうと、何処であろうと誰であろうと、こういうことになるってことであり、
大きな損得勘定とは程遠い、庶民感情を蔑ろにすると遅かれ早かれ突き放される・・
これ以外の何物でもありませんよってに・・。


■小池氏へ身内から異論次々 希望苦戦で民進出身の前職ら
(朝日新聞デジタル - 10月21日 05:17)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4822678
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