もうかなり前のこと・・。
当時住んでいたアパート前の公園に、リードをつけたまま公園の金網に繋がれた、
捨て犬と思わしきビーグル犬を窓越しに発見。
気になって度々覗くも、日没になってもまだそのままだったので、
これはもう捨て犬確定だろうと思い、保健所通報前に何とか助けたい一心の末、
とりあえず家へ連れてこようと外へ出たら、タッチの差で保健所職員が運搬車でその場に・・
どうにか助けてあげたい思いで交渉の結果、飼い主からの連絡猶予期間が過ぎてもない場合、
引取はOKとのことで、期限の一週間を待って電話。やはり飼い主からの連絡はなく、
引き取りに保健所へ。
最悪を防げたとホッとした気持ちで収容所の中へ案内してもらうと、
多数の犬が一斉に檻の出口にしがみつき、皆が吠え出して・・
多分飼い主が迎えに来たんじゃないかと思ったのだろう。
その目や声は、明らかに「助けてくれ!ここから出して!」
と言わんばかりの悲痛さがありありと・・
目当てのビーグルを檻から出してもらい、リードを引いて出口へ歩くと、
再び他のワンコ達がその様子を、実に羨ましそうに更に哀しい声を上げ、
真剣な目でこちらへ訴えるんだな・・
その声を、まるで無視するかの如く、彼らを置き去るようにその場を後にする自分に、
無性に腹立たしさと、彼らも一緒に救えない自分の無能さ、
無力感と自己嫌悪感に激しく苛まれてしまい・・
命を救いに来たはずなのに、少しは晴れやかになるかと思っていたのに、
寧ろ逆に、罪悪感みたいなものがズッシリのしかかり、悔し涙が止まらなくなってしまい・・
その様子を見て職員さん・・
「僕らもおんなじさ。毎日がそんな気持ち・・何年やってても慣れないんだ・・」と。
そりゃあそうだ。誰だって・・過酷な現場と現実を目のあたりにする当人達が、
一番誰より辛いに決まってる。だから、この女性の取った行動は、
それ自体が望まれないことであろうも、その気持ちは痛いほどよくわかる。
責められるべくは、大事な「家族」を簡単に捨ててしまう人間以外にないのは
言うまでもないわけで・・
台湾の正確な事情は掴めぬも、少なくとも身近なこの日本では、
このような悲劇が起きないためにも、何が何でも殺処分ゼロに向けてしっかり
対策と啓蒙を強化する以外ないだろう。
人も動物も、全く同じ価値のある命に変わりない・・それを完全な常識と通念にしないと。
このような悲劇は勿論のことだけど・・
一方で脳裏に焼き付いて離れないあの光景・・今でも思い出すと涙が出て来る・・
あんな風景が今もあることは、絶対に認められないし、二度と観たくない・・。
犬の安楽死に耐えかねて自殺、動物保護施設管理者が迎えた悲しい結末。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=4009436
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