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2017年08月20日22:10

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盲点

歯や歯茎が痛い時、爪でシーッシーッしたりカンカン突ついたりする人は
割といるでしょ?

頭痛の時も、こめかみ揉んだり、首のうしろ叩いたりする人結構いるでしょ。

殆どの人がそうだとも言えるでしょ?

俺もそんな時、患部をさすったり押したりツンツン突ついたりする方だったのだが、

これが致命的大惨事を招いた。



大学時代、友人と海水浴に行き、海から上がってボール遊びをし、晩飯の買い出しに
何件か店を回ったのだが、その間、ずっと友人は「アタマ痛てぇ〜」と言っていた。

日も暮れかけた頃、その友人「あ! 俺ゴーグルずっと付けっぱなしだった!!
あースッキリした!! もう全然痛くない!!
。。。ってなんで言ってくれなかったのwwwwwwwwww」

俺「いや、普通言われなくても気付くでしょ。
(額から頭に掛けてゴーグル付けてんのがグラサンとかのように)
気に入ってるのかと思って指摘しなかったよwwwwwwwwww」



普通、締め付けられてて頭痛がしたら頭のあちこちに手をやって
ゴーグルに気付くでしょ?

彼は、ずっとずっと頭痛でも頭に手をやらないタイプのヒトだったのだ!!!

俺だったら、こめかみやら頭のてっぺんやら揉んだり突ついたりで
すぐゴーグルしっぱなしに気付くね!!

アタマ痛てぇ〜って言い続けるほどなのに頭の周囲をイジらないなんて
俺には信じらんない別次元・別世界の話である。



しかし、この俺の習性が、後に命取りとなるのである。



今から5年前の朝、就寝中に突然の後頭部の痛みで目が覚めた。

首のすぐ上の、後頭部、タテ1cm、ヨコ15cmくらいの横に細長い部分の髪の毛を
思いっきり引っ張られたような痛みである。

頭痛というよりは寝違いに近い、カッターでビーーーっと切られたような痛みである。



「いでででででで」と心のなかで言いながら起きてネットで調べようと歩いた。

痛みは30秒くらいでまったく消えてしまった。

痛みがずっと続いていた方がすぐに救急車を呼んだだろうから、
逆に良かったのではないかと後々思った。

痛みがすぐ消えてしまったのがまた悲劇への導火線になったのだと思う。



病院は朝10時からか。。。まだ大分あるなあ。。。
取り敢えずネットで調べるかと。。。



ネットで調べても、全然そのような症例がヒットしない。

クモ膜下出血は、どれも『ハンマーで殴られたような痛み』ばかり。

(後年調べたら、クモ膜下出血でも普通の頭痛と変わらないような痛みしかない
症例も幾つかヒットした。油断大敵である。)

俺のは、髪の毛をひっぱられたような、首?後頭部?あたりの寝違いにも近いような
痛みである。



とにかく医者嫌いの俺でも事態は深刻かも知れないから病院に行こう。
昨晩熱帯夜でもって風呂も入らずに寝ちまった。シャワー浴びなきゃ。

と痛みが消えてから風呂上がりまで至って体に異常がない。

体を拭きながら、起きてた女房に「これから医者行ってくるわ。あのね、
後頭部にね、突然の痛みが走って、えーと、ここらへん、えーと、ここらへんかな?」

などと消えてしまった痛みを確かめるようにツンツン指で軽く押した。

(起きてからそれまでも何度か揉んだり突ついたりしていた。習性なもんで。)



そしたらだ!!



後頭部に、一輪の大きなマーガレットの花が

ぼわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

っと広がる光景が目に見えたのだ!!



「やばいやばい。救急車!!救急車呼んで!!」



ゴーグルの友人だったら、病院に行くまで患部に触らなかっただろうから、
このような俺のような悲劇には見舞われなかっただろう。

彼は現在、某有名病院センターの薬剤師なのだが、
そういう彼の習性が医療関係に携わる者の資格として合格だったのではないかと
俺は思うのだが考え過ぎか。

俺も通年高い高い国民健康保険料払ってきたんだから、大手を振って
即刻救急車を呼べばよかったのだ。
絶対安静にして、救急車呼べば無事生還、ごく軽症で済んだ可能性が高い。



俺は、 猛烈に、 後悔した。



50万人に1人とも云われる珍しい症例「脊髄内動静脈奇形」による血管の断裂だった。



救急病院で待機中、俺は数分間心肺停止になった。



入院生活は9ヶ月に及んだ。



ということで、頭部周辺に普段とは違う異常を感じたら、絶対安静、
躊躇せず救急車を呼べ!! 
救急隊員が「いまご自分で歩けます?だったら近くの病院行って」ってシブったら、

「それでこの間、若い大学生が死んだんだよ!! それでいいの!?」

って絶対来させろ。ご近所迷惑で躊躇する人多いんだよ。俺もな。

躊躇するな!! すぐ呼べ!! ご近所の迷惑なんて三日もすりゃみんな忘れる。



そして大事な事!!

頭部の重篤な疾患でも、大して頭痛がしないケースはいくらでもある。

どの疾患か分からないのだから、



『頭部や首の患部には一切、触るな!!』



これが特に大事!!



ーーーーーー俺からすりゃ、真っ先に一番大事なこととして

大きく書いてて欲しかったのだが、

これ「家庭の医学」にもネットの「医療疾病相談」にも

まったく書かれていない。

いやはや驚くべき盲点である。 書かれてないけど間違いなく大事だよ。

俺にとっちゃ手遅れだったんだけど。



全然クモ膜下ぽくないし、なにせ痛みがすぐ消えちゃったからねえ。
思わず生来からの習性で痛かった所ツンツンしちまったよ。
トホホ。。。どうしょうもないよ。そういう長年の習性は。



体の尋常でない異常は、普段の歯痛や頭痛と同じように
つんつんイジったりしないこと!!



これが一番大事!!



このたった一行が書いてあったら、俺は殆ど無傷で助かったかも知れないのだ。



そして、救急車!! 躊躇するな!!



人々の盲点を探し求めるのが生き甲斐と言ってもいいこの俺が、
身を挺して命を危険に晒して盲点を発見してしまうとは!!。。。

冥利に尽きると言うべきか、身から出た錆と言うべきか。



あれ?と思ったら即行動 脳梗塞に「ここで気がついた」が話題
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=4669878

■【脳を知る】致死率高い「くも膜下出血」 働き盛りに多く、社会復帰は3分の1の現実
(産経新聞 - 08月20日 08:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=4724956
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