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2018年04月16日15:18

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詰将棋を作ってみよう!


皆さん、こんにちは。

最近、高校生プロ棋士の藤井六段の活躍もあって、将棋ブームですね。
強くなる為に詰将棋を解いている方も増えていると聞きます。

ところで、「詰将棋ってどうやって作られているの?」と
疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、今回は「どの様にして詰将棋は作られているのか?」について、
逆算法と呼ばれる作り方をご紹介してみたいと思います。


逆算法とは、
「詰め上がり図を決めて、出題図へ向けて手数を延ばしていく創作方法」を指します。
では早速見ていきましょう。

まずは詰め上がり図を決めます。

どんな詰め上がり図でも構いませんが、
最初は構造がシンプルで簡単なものが良いでしょう。

例として以下の形。

フォト



では、この形で詰め上がる1手詰の図とは?
最初から香が玉に直射していてはダメですので、
香の進路に・と金、又は歩が居る形になります。
例として次の図。

フォト


▲1二歩成まで1手詰

これを原理図として、手数を延ばしていく事を考えてみます。
「玉を1一へ移動させられないか?」、
「1二から守備駒の利きを逸らせないか」等々、色々ありそうです。

例えば、玉が2一に居ればどうでしょうか?
3二の地点が埋まっていれば、▲1一飛成と捨てる事で
「▽同玉」と玉を1一へ移動させる事ができます。
例として以下の図。

フォト


▲1一飛成、▽同玉、▲1二歩成まで3手詰

初手▲1一飛不成は取ってもらえず、「▽2二玉」と逃げ出されてしまいます。
飛車と龍の違いも表現できますね。
龍以外の駒は「▽3一玉」と逃げられますので、これが良さそうでしょうか。


さて、玉方3二金ですが、別の場所から移動させられないでしょうか?

飛車の横利きを活かして3二へ何か移動させる、もしくは打った際に
玉方の金が利いていれば、「▽同金」と移動させる事ができますよね。
例として以下の図。

フォト


▲3二銀、▽同金、▲1一飛成、▽同玉、▲1二歩成まで5手詰

玉の逃げ道を玉方の駒で塞いでしまう、「退路封鎖」という技法が入りました。

ここでは気を付けなければいけない点が幾つか出てきます。
まず、持駒が金ですと、初手▲2二金の一撃で詰んでしまうのでダメです。
又、持駒が角ですと初手▲3二角に「▽3一玉」と逃げられて詰みません。

角を使うのであれば1四角、1五香型等にして工夫する必要があります。
(初手▲3二角成でないと詰みません)


さて、随分と詰将棋らしくなりましたが、ここから更に欲張ってみましょう。

ここまでは最初から1二へ飛車が居ましたが、
この飛車を打ってから捨てる事はできないでしょうか?

5手詰の出題図から持駒に飛車を加え、玉を1一へ戻してみると…
▲1二歩成の一撃で詰んでしまいます。

では、玉方の金を3三から2二へ移動させてみると…
▲1二飛、▽2一玉、▲3二銀、▽同金!、やった、できたか…と思いきや、
飛車の横利きが3二まで届いていないので、
4手目「▽同玉」で詰みません。

1二と3二の両方に利きがあり、二段目に置かなくても済む玉方の駒を
選ぶ必要がありそうです。

う〜ん、そんな都合の良い駒なんてあるのかな?

3三金ではなく2三銀、もしくは2三角と置いてみるとどうでしょう?

フォト


▲1二飛、▽2一玉、▲3二銀、▽同銀、
▲1一飛成、▽同玉、▲1二歩成まで7手詰

2手目▽同銀は以下▲1二歩成まで早詰駒余り。

初手▲1二歩成は「▽同銀」と取られて詰みませんが、
▲1二飛、▽2一玉に▲3二銀、▽同銀と捨てる事で、
玉方の銀の利きが1二から逸れ、尚且つ3二の地点も埋める事ができました。

又、最初に玉が居た場所と、詰め上がりで玉が居る場所が同じである
「還元玉」という技法が入りました。

ここまで出来れば立派な詰将棋ですが、更に手数を延ばしてみましょう。

飛車を打つ為に、玉を1一へ移動させる事はできないでしょうか?
ここまで行くと、条件はかなり厳しくなっています。

まず、2一玉型や2二玉型で1一へ捨駒する事を試みますが、
「▽3一玉」や「▽3二玉」と逃げられると詰まないという壁が
立ちはだかります。

又、
玉方:2一玉、2三銀、
詰方:1三歩、1四香、
持駒:飛、飛、銀 としてみると…、
▲4一飛、▽2二玉、▲4二飛成、「▽3二金合」、▲3三銀、▽1一玉、
▲1二飛、▽2一玉、▲3二銀成、▽同銀、▲同龍となり
駒が余る(駒余り)上、7手目▲3一飛や▲4一飛でも詰んでしまう「余詰」に
なってしまいます。

詰将棋を作る際には創作上のルールである、
「最終手以外で詰方が正解から外れた手を指せば詰まない事」、
「玉方が最善最長手順(玉方の正解手順)で応じた際には、
詰め上がりで詰方の持駒が余らない事」、
「玉方が正解から外れた後、詰方が最短で詰ませた際には正解と同じか、
それより短い手数になる事」の3つの条件をクリアしなければなりません。

(つまり、「余詰も駒余りも無い正解手順が(本質的に)1つに定まる」様に
作る必要があります)


本題に戻りますが、玉を3筋へ逃がさない為の駒を3二へ捨てる駒と
兼務させれば、玉を1一へ呼ぶ事ができそうです。
例として次の図。

フォト


▲1一角、▽同玉、▲1二飛、▽2一玉、▲3二香成、▽同銀、
▲1一飛成、▽同玉、▲1二歩成まで9手詰

2手目▽2一玉は以下▲3一飛まで早詰
4手目▽同銀は以下▲同歩成まで早詰駒余り

更にもう2手延ばしてみると、以下の様になります。

フォト


▲2二歩、▽同玉、▲1一角、▽同玉、▲1二飛、▽2一玉、
▲3二香成、▽同銀、▲1一飛成、▽同玉、▲1二歩成まで11手詰

フォト


2手目▽1一玉は以下▲2一飛まで早詰駒余り
4手目▽2一玉は以下▲2二飛、▽1一玉、▲1二歩成、▽同銀、
▲同飛成まで早詰駒余り
6手目▽同銀は以下▲同歩成まで早詰駒余り

気を付けなくてはいけないのは、
2一玉型の際は初手▲3一飛と打たれると▽2二玉、▲1一角で
詰んでしまうので3一に何かを利かせないといけませんが、
4二馬型だと3二への利きがダブッてしまうので詰まなくなる点と、
4三の地点が空いていると初手▲4三角、イ▽2二玉、▲3二飛、▽1一玉、
▲1二歩成、▽同銀、▲同飛成で詰んでしまうので埋めるか、
別の駒を4三へ利かせなくてはならないという事です。
イで▽同銀は3一から利きが逸らされ以下▲4一飛、▽2二玉、
▲3一飛成で詰んでしまいます。


駆け足でしたが、以上で詰将棋の作り方の例とします。

最初のうちは余詰や駒余りを恐れずドンドン作り、
ツイッター等にアップしてみましょう。
失敗を指摘されていくうちに少しずつ上達していき、余詰や駒余りが出ず、
手順もより洗練されたものが作れる様になっていきます。



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