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2017年06月28日21:11

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レディースバイクの気になるポイント:パート3

■ レディースバイクの気になるポイント:パート3

黒姫合宿に参加した女性ライダーのデローザのシートポストは、サドルの前後位置を最適化するためにWRのRSRに交換しました。小さいサイズのフレームのシートチューブが立っている設計なので、付属のシートポストでは回して踏める腰の位置をサポートする位置へ、サドルを引くことができませんでした。

女性ライダーのサドルの設定は、上の面が水平から、前が水平の状態より15mmくらい前下がりの範囲です。前下がりに設定されていると前に腰が移動いてしまうと思うでしょうが、サドルの前後位置が、パワーを発揮できる腰の位置にフィットしていると、滑り落ちることはありません。

サドルの前下がりの設定は、サドルのほぼ中央の座骨の触れる部分で主に支え、
性器への圧迫や接触を減らし痛みの発生を防ぐ設定です。日本人女性は一般的に欧米女性より体格が大きくないので、骨盤の大きさも小さく、幅も狭いので、男性用サドルの形状がマッチすることが多いのです。

お尻が痛いからと、やたらに厚いパッドで沈み込み、クッション性のあるサドルを選んでいることが多いのですが、サドルの中央から先端が性器に触れたり、圧迫するサドルの形状では密着してしまい逆効果です。男性ライダーが使うパッドが薄い、穴空きサドルや溝付きサドルがマッチする女性ライダーも多いのです。

残念ながら、パーツチョイスをアドバイスする男性ショップスタッフがそこに気が付いている人が少なく、試せる機会が少ないので、このチョイスは普及していませんが、パッドが薄い溝付きや穴あき構造の男性サドルを、前後位置をしっかり出して、水平より10mm前後前下がりの設定でぜひ試してください。

クッションと言えば、バイクパンツのパッドの選択も重要です。女性ライダーや、バイクパンツをはいてバイクトレーニングしている女性トライアスリートへのアンケートでは、アソスの男性ライダー用の溝付きや穴開きサドルのような2重構造のパッド付きのバイクパンツも有効です。

欧米人女性の体型に合わせた生地のカッティングや、タンクトップのストラップの長さも日本人女性と少し違うようで、男性用のモデル方がリラックスできる女性ライダーも多いようです。パッドも下着を付けない方が快適にペダリングできるそうです。

ビンディングペダルは足の裏との接触面が大きい、ロードタイプの方が踏み込む足が安定します。シマノではSPD –SLにキャッチメカニズムのバネレートが柔らかいアルミボディのイージータイプが用意されています。ルックにもタイムにもイージーキャッチ&リリースのモデルが設定されています。

疲れてくると非力な女性ライダーは、固定の解除に不安を感じるので、意識的に足をひねった時に確実に足が開放されるよう、バネレートが弱いモデルを選んだり、またはバネレートを最弱に設定して使い、無理なく足をひねって外せる角度に、クリートの取り付け角度を調整しましょう。

ハンドルバー&ステムの選択は、ハンドルの幅はブラケットを握ったときに、腕が平行になる幅を基準に選ぶと、平地での高回転のペダリングにも、上り坂での低回転でのペダリングにもマッチします。

小さいフレームのハンドリングは軽めでクイックになる傾向があるので、ステムのライズは73度ヘッドアングル対応の、突き出しの部分が水平になる、ハンドリングが安定するディズナのステムに交換すると、ブラケットに手を沿えるだけで真っ直ぐ走れて効果的です。

グリップ位置を近くしたい場合はショートリーチのバーで、ブラケットの位置とドロップバーの下のグリップ位置で変化を小さくしたい場合はショートドロップを、変化を大きくしたい場合はシャロータイプを採用します。ビギナーライダーの場合はショートリーチ&ショーとドロップでしょうね。パート4へ続く。

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