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2018年02月14日09:53

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人生意気に感ず「政治の祭典と化した平昌五輪。平和の講義で。歴史とは何か」

◇酷寒の中で日本勢が頑張っている。男子モーグルで20歳の原大智が銅を得た。強風の影響で中止となる競技もあり、荒れた五輪となっている。荒れているのは競技会場だけではない。北朝鮮の策謀が渦巻く政治の舞台になっている。平和の祭典が政治の祭典になっている。
 韓国の文在演大統領の難しい立場も分かるが、平昌五輪が間もなく終わり、北が核ミサイル問題で少しも譲歩しないことが示された時、北に乗せられたことが明白になるだろう。
◇安倍首相は祭典欠席も伝えられていたが出席した。ペンス米副大統領との共同歩調、共同演出が報じられている。北朝鮮及び韓国大統領へのメッセージを示す重要な役割を果たしていることを評価したい。虚虚実実の舞台裏が伝わってくるようだ。
◇今日、日本アカデミーで「へいわ845」、平和の講義を行う。毎週水曜日の朝8時45分に行う短い講義は今日で30回となった。今朝は「近代オリンピック・その4」で、東京五輪を語る。昭和39年この大会は新幹線やカラーテレビも登場し、敗戦後の日本の躍進を世界に示す結果となった。女史バレーの「東洋の魔女」、マラソンの円谷などの衝撃の姿があった。多くの作家が見解を述べた中で「より大切なのは真の感動、人間的感動だ」と述べた作家がいた。これは五輪が目指す真実を示す。2回目の東京五輪が近づくが、容易ではない。テロや大災害に備えながら真の平和の祭典を実現できるか日本の真価が問われるからだ。
◇華やかな北朝鮮の芸術団などの姿の陰で北朝鮮が経済的に追い詰められている過酷な現実が伝えられている。北は平昌五輪を時間稼ぎに最大限利用しようとしているのは明らかだ。朝鮮半島は「愛憎の火薬庫」である。日本は一見、平和と繁栄を楽しんでいるが、地下では激しいマグマが動いている。それは朝鮮半島のマグマと連動しかねない。日本人は今こそ歴史を冷静に見詰めないと大変なことになる。
◇久しぶりにE・H・カーの「歴史とは何か」を読み返した。この本が岩波新書で出たのは1962年(昭和37)で、東京オリンピックの直前であった。私は大学の読書会で初めて読んだ。版を重ねて現在第87刷というから驚きである。この書でカーは、歴史とは現在と過去との対話であると説く。現在から問いかけると過去はそれにこたえる。過去から学ぶということが、今こそ問われている。「歴史を語る多胡の古碑」も身近な叫びである。(読者に感謝)

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