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2018年04月24日04:47

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ユダの銀貨の花だって



庭の何か所かに薄紫の花が咲いていてこんな花があっただろうかと家人に尋ねてみた。 ああ、ユダのコインなのよと返事が来たので、へえ、これが夏の終わりから秋にかけて銀色にも光る薄い円盤状の実がたわわに沢山できるものなのかと見直した。 「ユダのコイン」なら薄茶色に枯れた長い枝にどっさり実って銀貨に見紛うそんなものをドライフラワーに見立てて部屋に飾るので承知しているけれど花には今まで注意がいかなかったからこれがそれだと承知もしなかったのだ。 「ユダのコイン」だと言われれば忘れることはない。 キリストを30枚の銀貨で裏切ったというユダのそのコインだからだ。 日本名はゴウダソウ(合田草)、ルナリア、ギンセンソウ(銀扇草)、ギンカソウ(銀貨草)と呼ばれているらしい。 ルナリアのルナは月であるからその形に由来しているようだ。 英名にはオネスティー(正直)というのもあってそれはこの円盤が半透明だから中身の種子が見え、隠しもせずそれが正直につながるというのだが分かったような分からない名前だ。 なんともいろいろ名前があるものだ。 アジアでは明け透けにコインの名で通っているらしい。 

日本には1901年にフランスから持ち帰った美術学校教授の名前が冠されているそうで、そうすると形状からつけられたものを別にして人名がついているのは合田先生とユダのふたりだけだ。 いや、法王(Pope)のコインというのもあるそうだから3人か。 ユダや法王は別にして果たしてユダの銀貨をヨーロッパからもってきた先生の絵、もしくは作品を見てみたい気がするが芸術に関してはどんなものを持ってきたのだろうか、それに興味が行く。 自分の出身地では、商売繁盛で笹もってこい、という福笹というものを十日戎の神社で買い、そこに大判小判をつけてそんな福を熊手や箕で一挙に掻き取ろうというようなものもあり、そうなるとそんな福笹にぶらさがった貨幣は晩夏から秋にかけてのゴウダソウのように見えなくもないか。 ユダのコインは戎も大福にも祝福されず2000年前の罪を想い悔い改めよ、金に目が眩んでどうする、と間貫一の台詞にもつながる様な雰囲気も漂うものとなる。

昨日から一挙に12℃ほど気温が下がった。 日差しはあるものの冷たく、流石に濠には昨日までバシャバシャと水遊びをしていた子供や若者たちの姿はなかった。
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