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2018年07月20日01:40

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月と夕日

夕方 18時半頃
一段落した仕事の中休みに
いつもの河辺に散歩に出かけた

この時間だと
辺りはまだ明るいけど
日中のような強い暑さは無く
風に吹かれると
心地良さを感じる

ふと いつもの空を見上げる

「あっ お月さま」
60度ぐらい見上げた上空
綺麗な空色のそらに浮かぶ
くっきりとした半月

「こんなとこにいたんだね」

ここ最近
どんなに目を凝らしても
いつもの帰りの夜道で
月を見かけることが出来なかった
赤く輝く大きな火星は
いつもの月の位置に
はっきりと見えているのに

そう
ぼくが夜道を通る前に
月の入りの時間を迎えていた
それだけのことだった

入りの時間は
毎日少しずつずれているようだから
今日はまだ間に合わなかったけど
入りが日を超えるようになってくれば
また毎日の楽しみが増える


ふと我に帰ると
ちょうど月の左側
川の対岸にそびえ立つ
タワーマンションに映る
綺麗なオレンジの光彩

ぼくの背中の向こう側にある夕日が
ほぼ真正面のタワー全体を照らし
そのオレンジの反射光が
傍らを流れる大きな河の水面伝いに
まっすぐにぼくのほうに伸びてくる

オレンジに照らされるぼく
キラキラと優しく揺れながら輝く水面
上空の白い半月
そして
空半分に敷き詰めたうろこ雲
龍のような形をした筋雲


ほんのひとときの間に
欲張りなぐらい
いっぱいが詰まった時間


すごくいい切り替えが出来たみたい


日の始まりのような気分で

また仕事に戻ろう


ちょっと得した気分で

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