「かつての悪しき日本」を清算していない。

高校野球が丸刈りなのは、「清々しい球児」という夢の押しつけだという話があります。
ルーズソックスが批判されたのも、自分らの美意識の押し付けです。

センター試験地理Ｂは、若者におもねろうとして、今の若者が見たことがないムーミンを、浅薄な理解のまま出題した…という説があります。「若者におもねる」云々は本当かどうかわかりませんが、うなずける話です。

自分の独善的な価値観の押し付けは、まだいろいろなところにみられます。

１００円ボランティアが批判される…というのは、目が回りますね。
まるで、高度成長のころの、田舎の無学な「有力者」のオヤジの言い分です。

ただでやろうが、金額がいくらだろうが、やる人の勝手。
震災のときのボランティアは、金を受け取らなかった人がほとんどです。
それを、「若者をタダで使おうとする」と批判しますかね。
この件は、
「若者を安く使おうとしている」には、当たりません。
強制労働ではないのだから。


■雪かき1回で100円分のポイントを付与するボランティア制度が物議　「助け合い」を言い訳にしたタダ働き？
(キャリコネ - 01月18日 07:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4947737

それはそうと、時代は、我々が思っているようには、進歩しません。

奴隷制を克服したつもりになっていても、
外国人の技能実習制度という、新たな奴隷制があります。

これは、暴力団が家出少女に麻薬を打って云々…というケースではなく、普通の工場主や農家が搾取をしている…という恐ろしいものです。

人間なんて上等なものではない。せめてこの認識は持ち続けたいと思います。