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2017年11月16日22:28

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ミカン臨の再現にまた一歩近づきました。

 かつての国鉄四国総局管内では今の時期に愛媛県西部の各駅から温州ミカンを満載した臨時の貨物列車、通称ミカン臨が首都圏や関西地方を目指して運転されていました。
 その列車について以前にも日記でご紹介したことがありました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1951162544&owner_id=12290887

 このミカン臨には日本全国から集められた真っ黒な2軸の貨車を10両以上連結し、通風のために貨車の扉を約30センチほど開けて運転していました。
 DF50やDE10形ディーゼル機関車が牽引するこの四国の秋の名物列車を鉄道模型で再現できないものかと考えまして、少しずつではありますが車両を揃えておりました。
 しかしこの車両だけは、なかなか手に入りませんでした。
 それがこれ。

フォト


 この車両は貨車に分類されますが、編成内の他の貨車よりも製造年が古く、本州や九州内の国鉄線では既に使われていませんでした。しかし貨物列車の速度が遅かった四国と北海道、それと信越本線横川〜軽井沢間だけはこの車両の天下でした。

 画像はこの貨車の真鍮製キットの組立説明図でして、この裏面には完成したときの図が描かれています。プラモデルとは違い、自分で読み取りながら製作しなければなりませんからある程度実車のことも知っておく必要があります。そのためプラモデルと比較すると敷居が高いですね。
 私はミカン臨でこの車両が連結されていた姿を残念ながら見たことはありませんが、子供の時に自宅近所の高徳本線の貨物列車で活躍していた頃は毎日のように見ておりました。
 DE10牽引の貨物列車もそうですが、それ以前のC11、8620形などの蒸気機関車が牽引する貨物列車には必ずこの車両が繋がっていました。当時の高徳本線を走る貨物列車は前から後まで真っ黒。たまに白い冷蔵車が編成内に1〜2両ほど繋がっていました。その当時はこの車両が四国専用車だったとは全く知りませんでした。
 しかしこの車両も四国から最初に淘汰され、次いで信越本線、最後に北海道と淘汰されましたが、北海道の車両の一部はJR化後もJR北海道に継承され、イベント用の列車に使われています。低速のイベント列車だし、旅客は乗ることの出来ない車両だったから、結構人気があるようです。

 鉄道模型の世界でも古い車両故に現在は入手困難であり、インターネットのオークションでようやく見つけ、何とか落札できまして安堵しております。
 この車両をこのまま組み立てるのではなく、車内灯と尾灯をLEDで点灯できるように改造も施す計画です。
 この車両は2軸貨車ですのでレールからの集電はボギー式の車両と比べて条件は良くありませんからレールの繋ぎ目で点滅する可能性が高く、しかも車体長が短いため既存のLEDの室内灯セットが使えません。そこで解決策として、電球色のLEDを1個と蓄電をするキャパシタの組み合わせの電子回路を製作することにしました。
 この回路の設計は、このような工作に慣れている車両検査長の師匠に紙に書いていただきましたので、この通りに組めば大丈夫でしょう。
 キャパシタの威力は以前に製作した157系御召し列車編成で実証済みです。
 尾灯のLEDは既存の製品でそのまま行こうと思います。
 せっかくだから、車内は薄緑色、青いロングシートと机とダルマストーブを置きましょう。
 窓枠は変化を出したいので、銀色のアルミサッシで。

 現時点でミカン臨の編成で足りないのは、DF50と真っ黒い貨車。DF50のキットは元々発売数も少なかったから入手は無理だろうと考えています。真っ黒い貨車はあと4両揃えれば、10両編成が組めます。ワラ1とワム9000形がほとんどですね。

 これを組み立てるのは・・・現在製作中の近鉄ビスタカーが終わってからですね。

 ところで・・・この画像の貨車ですが、私が購入したこの車両の形式はお分かりでしょうか? 案外この車両のことを知らない人が多いと思います。
 さあこの貨車の形式は何でしょうか?
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