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2017年03月29日00:54

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【メモ】栗本慎一郎「自由大学」講義録を軸に【ヨーロッパ・アメリカ・近代日本】

1『いま「ヨーロッパ」が崩壊する〈上〉殺し合いが「市民」を生んだ』(光文社 1994)
【内容】ヨーロッパが崩れている。それは、この日本が崩れつつあるということだ。「比較文化論」は、何を目指すか。
日本に西欧型「社会」は存在するか、現代ヨーロッパを解く鍵は中世にある、戦わざる者市民にあらずなど、日本人が避けてとおれないテーマをとりあげて論ずる「自由大学」講義録。
http://booklog.jp/item/1/4334060811
https://www.amazon.co.jp/dp/4334060811/
★樺山紘一、阿部謹也、河上倫逸

2『いま「ヨーロッパ」が崩壊する〈下〉「野蛮」が「文明」を生んだ』(光文社 1994)
【内容】ヨーロッパ文明のシステムを知らずして、日本の「今」と「未来」は見えてこない。「比較文化論」はなぜ必要か。
骨抜きにされたキリスト教、西欧とイスラムは「共生」できるか、ヨーロッパを支えた「隠れた知」とはなど、今、日本人が避けてとおれないテーマをとりあげて論ずる。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=363529
http://booklog.jp/item/1/433406082X
https://www.amazon.co.jp/dp/433406082X/
★A氏(中沢新一)、山口昌男、山内昌之

3『「狂気」が「正気」を生んだ―日本が知らないもうひとつのヨーロッパ〈上〉』(光文社 1995)
【内容】キリスト教と異教との宗教戦争、魔女狩り、大量の民族虐殺など、「狂気」「集団的熱狂」がヨーロッパの近代の歴史をつくった。日本人が知らないヨーロッパの本質に迫る。
http://booklog.jp/item/1/4334060986
https://www.amazon.co.jp/dp/4334060986/
★丹生谷貴志、河上倫逸、山口昌男

4『ユダヤがイスラムを生んだ―日本が知らないもうひとつのヨーロッパ〈下〉』(光文社 1995)
【内容】ヨーロッパ・ユダヤ・イスラム。近代社会をつくりあげる最大の原動力となった三者の「隠された関係」がいま明らかにされる。ユダヤ観、イスラム観が根本的に変わる。
http://booklog.jp/item/1/4334060994
https://www.amazon.co.jp/dp/4334060994/
★合田正人、樺山紘一、今福龍太


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5 『日本にとってアメリカとは何か―いま「千年王国」が崩壊する』(光文社 1995)
【内容】6人の教授がアメリカを左右する見えざる権力やベトナム戦争、アメリカン・テクノロジーなどを探り、論じる。
http://booklog.jp/item/1/4334060927
https://www.amazon.co.jp/dp/4334060927/
★今福龍太、粉川哲夫、石川好、巽孝之、青木保


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6『入り口を間違えた日本―日本人が「こうなった」のはなぜか〈上〉』(光文社 1995)
【内容】西欧に触れたとき日本人の「心」の病は始まった。日本人の隠された心性とは何か。6人の講義を収める。
http://booklog.jp/item/1/433406101X
https://www.amazon.co.jp/dp/433406101X/
★山口昌男、吉見俊哉、加藤典洋、 田中克彦、三戸公

7 『狂気はここに始まる―日本人が「こうなった」のはなぜか〈下〉』(光文社 1995)
【内容】出口を見失った病める経済大国・日本。その原因は近代化の入り口を間違えたことにある。日本の近代についての6人の講義を収める。
http://booklog.jp/item/1/4334061028
https://www.amazon.co.jp/dp/4334061028/
★加地伸行、小松和彦、橋爪紳也、笠井潔、鎌田東二


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8『脳・心・言葉 ー なぜ、私たちは人間なのか』 (光文社 1995)
【内容】人類はいったい今、進化の歴史のどの地点にいるのか。そこにはどんな「システム」が存在しているのか。人間を行動させている「生命の指令」を意識化し、解明する。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334061044/
★養老孟司、澤口俊之、立川健二





本関連書


伊東俊太郎『比較文明』(東京大学出版会 1985, 2013)
【内容】近代の「科学革命」に始まり、西欧が「世界」であった時代が終わりを迎えている。古代文明からの世界史のタテ軸に対して、諸文明の比較という新しい観点から全地球的な世界史を描くという、著者ならではの興味あふれる創見に満ちた名著。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=1584258
http://booklog.jp/item/1/4130020439
https://www.amazon.co.jp/dp/4130020439/
https://www.amazon.co.jp/dp/4130065009/


伊東俊太郎(編)『比較文明学を学ぶ人のために』(世界思想社 1997)
【内容】21世紀に向けて希望の未来を語るためには、諸文明の相互理解を進め自然との共生を図る叡知が求められる。人類のゆくえを視野に入れた巨視的な観点から、比較文明学の新しい「知」の形成と役割を考える。
http://booklog.jp/item/1/4790706559
https://www.amazon.co.jp/dp/4790706559/


高谷好一『多文明世界の構図―超近代の基本的論理を考える』 (中公新書 1997)
【内容】近代の終焉は近い。人々は今、ポスト・モダンの世界像を探し求めている。が、意外にもそれは私たちの足許に既にある。
超近代の基本的な論理は多文明の共存であるべきである。
「人々が共通の世界観を共有する」ような地理的な範囲、すなわち「世界単位」が、それぞれに個性的に生きていく、そのような地球世界が求められるべきである。
本書には「地域哲学」と「生態論理」の考え方に裏打ちされた24の「世界単位」が提唱されている。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=466963
http://booklog.jp/item/1/4121013395
https://www.amazon.co.jp/dp/4121013395/




佐伯啓思『「市民」とは誰か―戦後民主主義を問いなおす』 (PHP新書 1997)
【内容】「市民」のためと銘打つ政党が結成され、また、外国人ジャーナリストによる官僚社会批判が「市民運動」のテキストとしてベストセラーとなる現代日本。
そこで描かれるのは、権力を我がものとする官僚 vs「市民」が主役の民主主義、という構図である。
「市民」が、単なる「都市の住民」であることを超えて、神聖な存在に祭り上げられた思想的背景とは何だったのだろうか?
戦後日本の思想の歪みを鋭く衝いた意欲作。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=5764
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佐伯啓思『西欧近代を問い直す―人間は進歩してきたのか』 (PHP文庫 2014)
【内容】西欧近代は、私たちに光をもたらしたのか?ホッブズ、ルソー、ウェーバーなど、近代を決定づけた西欧思想を問い直し、現代文明の本質と危うさに真っ向から迫る。
自由、平等、民主主義、市場経済……西欧近代が築き上げてきた輝かしい「文明」は、しかし同時に空虚なニヒリズムを生み出した。
信ずべき確かな価値を見失った人類は、これからどこへ向かうのか。
『人間は進歩してきたのか』(PHP新書)を改題。解説・小浜逸郎。
http://booklog.jp/item/1/4569762816
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佐伯啓思『20世紀とは何だったのか―西洋の没落とグローバリズム』 (PHP文庫 2015)
【内容】ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。
現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由になり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか?
文庫化にあたって、西田幾多郎と「近代の超克」について論じた京都大学最終講義を収録。解説・松原隆一郎。
http://booklog.jp/item/1/4569763065
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笠井潔 × 島田荘司 『日本型悪平等起源論―「もの言わぬ民」の深層を推理する』(光文社カッパ・サイエンス 1994, 光文社文庫 1999)
【内容】日本人の病的性質をまず示し、日本人のゆがみをあまりにも性急であった近代史に目をむけながら解明しようと試みた、ミステリー作家2人の対談。日本人による日本人のための日本バッシング。さらば「奴隷の幸福」。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=629205
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http://booklog.jp/item/1/4334729320
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笠井潔 × 白井聡『日本劣化論』 (ちくま新書 2014)
【内容】日本は破滅に向かっている。反知性主義は大衆のみならず、政治家にも蔓延し自分勝手な妄想に浸り、歴史を都合よく塗り替えようと必死である。
一方、それを批判するリベラルは「戦後」に落とし前をつけることができず、壊滅的な状況が続いている。
なぜ、日本は思考停止に陥ってしまったのか?なぜ「負け」を認めることができなかったのか?
「天皇とアメリカ」「保守の劣化」「新たな日中戦争」「左右の沈没」など臆することなく徹底討論。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=3203213
http://booklog.jp/item/1/4480067876
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正慶孝 × 藤原肇『ジャパン・レボリューション―「日本再生」への処方箋』(清流出版 2003)
【内容】日本再生のガイドライン、経済大国主義の克服と新しい日本構築のビジョンなど、様々な論点について討議。アナストロフ(上方転換)を求めて、「秩序と進歩」のとれた新しい社会の制度設計を志す人々に捧げる書。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=338640
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本ヨーロッパ論の古典的新書

増田四郎『ヨーロッパとは何か』(岩波新書 1967)
http://mixi.jp/view_item.pl?id=542481
http://booklog.jp/item/1/400413014X
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増田四郎(編)『西洋と日本―比較文明史的考察』(中公新書 1970)
http://mixi.jp/view_item.pl?id=1163107
http://booklog.jp/item/1/B000J9FYNK
http://booklog.jp/item/1/4121002326
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J9FYNK/

木村尚三郎『近代の神話―新ヨーロッパ像』(中公新書 1975)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121004132/

桜井邦朋『太陽黒点が語る文明史―「小氷河期」と近代の成立』(中公新書 1987)
【内容】太陽表面から黒点が消え去った。17~18世紀のことである。地上では経済活動が停滞し、ペストが猖獗をきわめた後、宗教改革が起こり、ルネサンスが始まり、科学革命が進んでいた。両者に関連はないだろうか?
この時期の地球が「小氷河期」にあったことに着目した筆者は古記録、絵画などを渉猟し、古代の観察記録から最新の宇宙物理学の成果までを総合して、太陽活動が気候大変動を介して「近代」文明をもたらしたことを解明する。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=741024
http://booklog.jp/item/1/4121008456
https://www.amazon.co.jp/dp/4121008456/




山本雅男『ヨーロッパ「近代」の終焉』 (講談社現代新書 1992)
【内容】「近代」の旗標の下、世界史をリードしてきたヨーロッパに起きている大変動。東欧市民革命、ソ連の消滅、EC統合…。
合理主義、ヒューマニズム、科学への信頼など、「近代」を支えた価値のゆらぎと行き詰まりの中で、ヨーロッパはどこに向かうのか?
歴史の読み直しを通して新たな座標軸をさぐる。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=229203
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https://www.amazon.co.jp/dp/4061490885/




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