Wink 大迷走の開始.
そもそもアルバム・タイトルが読めない.
アプロデーテ.ギリシャ語です.
350円で購入.これも非常に気になっていたアルバムです.
なにしろプロデュースが水橋春男さんでは無く,我らが鈴木慶一.
水橋さんが外されたとゆうのでは無く,水橋さんの方から
「たまには違う人のプロデュースでやってみないか?」的に
鈴木慶一が抜擢されたのだと推測します.
収録シングル曲は "結婚しようね" と "永遠のレディードール -Voyage Voyage-"
洋楽カバーはこの "永遠のレディードール" のみ.
このシングル曲はアルバム発表より前に発売されているから,水橋さんのプロデュース.
で鈴木慶一プロデュースの面白さとゆうと編曲を同じムーンライダーズの
ギターリストの白井良明が数曲担当している点.ギターも弾いています.
何となく 1980年代のムーンライダーズを思わせる音作りもあり.
さらに注目がムーンライダーズのドラムでもあった,かしぶち哲郎さんが
楽曲提供・編曲で参加している "月と太陽" これは名曲です.
かしぶち哲郎さんはムーンライダーズ内部で,あるいはソロアルバムでも
フレンチポップを意識したおしゃれな楽曲を多く書いています.
好きでソロのライブを観に行った事もあります.
早智子の作詞,翔子の作曲ナンバー(各ソロ)もあるけど,これはスルー.
従来通りの打ち込みデジタル耽美の世界もあるが,生楽器演奏による
Beatles 的世界が目立ってくる.これは恐らく鈴木慶一と白井良明の趣味.
このラインが後の "Overture" 〜 "voce" に引き継がれる.(これ重要)
打ち込み+生楽器の魅力の "私みたいにいいかげんな彼氏" がいい.
"結婚しようね" と最後までシングル化を争った曲だそうです.
一押しは,かしぶち哲郎さん提供曲の "月と太陽" です.
Wink プロジェクトにはこれ一曲のみの参加ながら従来の,壊れ物のような
繊細な Wink の世界を見事に表現した一曲です.
フレンチポップ風のいいメロディー.氏は 2013年に食道がんで死去.
プロデューサーが違う為に,非常に Wink らしくないアルバムですが
割と好きです.
アルバムアートは訳がわからん.ジャケットにも歌詞カードにも
「アプロデーテ」の日本語表記は一行も無い.
辛うじてケースの背表紙の反対側(腹側?)に商品管理番号として
POLYSTAR ウインク アプロデーテ PSCR-5016 と記述しているだけ.
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