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2018年01月22日01:21

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西部邁 「先生」ってほんとはこういう人をそう呼びたい話。

正直、政治的思想も教養もないのだ。

でもさ、

アニメ好きのオタクならわかるだろーけど、

ふと、「世界ってしょーもねーな」
「なんで戦争ってあんのかね」
「人間てなぁ。」

「なんで世界ってこーなんだろうね」


って、中二病ぎみに、でもわりと真剣に、
思ったりすることがあって。

でも、考えてもわかんない。
そもそも教養、知識がない。
思想も哲学もない。

だって少なくとも私たちの世代の教育は、
「自分の意見を言う」ってことより、
人の気持ちを考えて行動する。人に優しくする。

っていう情操教育な時間割で育ってきたから。

そういう意味では空気を読めるし、
勝手な行動もしないし、上っ面でも協調性があるし、
優しさってやっぱ大事だし。

でもさ、

不協和音じゃないけども、
『僕はこう思う』ってことをはっきり言える姿はやっぱかっけんすよ。

わたしにとって、西部先生はそーゆー風に、
わりとロックに映っていて、

今なら炎上して叩かれてしまうようなことを、
はっきりと主張していた。

民衆はあほだ。とか。

でも、炎上とかさほどしてないのは、

裏打ちされた深い智性と、理性があって、
誰かを傷つけるつもりがない、主張だったからだ。

あほがダメっていってんじゃない。
あほだって事実を受け止める必要がある。

っていう。

でも日本て国は歴史上、なかなか胸をはれないことがあって、「思想」って言葉に神経過敏だな、と思う。

一部の金持ちとインテリだけがそれを持っていればいい、みたいな。

そんで学校なんかでは、哲学すらも、
危険物みたいに慎重に取り扱われて。

ニーチェ?そらすごいけど。
日本にも、歴史上哲学者って、いたんだけどね?

思想=危険なもの、反省しなきゃいけないもの、
みたいな概念、まだあるんじゃないかって気がする。


たしかに、そういうのもある。
でも、「主張」する為の自分の「意見」を、
考える力を、
持っていないのだって、危険だ。

もしさ、子供たちが「なんで投票にいかなきゃいけないの?」って聞いてきた時に、

今の大人はなんて答えるんだろう。

西部先生は行かなくたっていいよ。と言えてしまう人。

それを言ったらおしまいなんだけど、(笑)
言えちゃう人だった。

色々と、生きてりゃうまくいかないことがあって、
理不尽なことがあって、それが会社とか満員電車とか、制度とか社会とかだったり、する時に。

ただ生活している上での理不尽、交通とか子育てとか医療とか就職率とか。

そういうすごく身近なものが、
どうしてそーなってるのかって、そういうことを、
考えた時に、

西部先生の話は、とても、分かりやすかった。

本当に頭のいい人は、わたしのよーな馬鹿にもわかるように、説明できるんだなぁと感心した。

政治的思想なんて大層なものじゃなくて、
社会に対する知識。

だからって、何も変わらないんだけど。

でも、
わけのわからない理不尽に、振り回されるくらいなら、
わけのわかっている理不尽に、納得して振り回されるほうが、わたしにはあっているな、と思う。

それだけでまぁ、ちょっとは、
身近な理不尽を、つまりイライラを、
受け入れたり回避したり、できると思うんだ。

保守、なんてついてるけど、
最後までロックな人だったと思う。

これが、思想の終わり、なんてならないと、いいなと、
静かに願うばかりです。
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