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2015年02月19日19:33

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【東京喰種】金木研が全女性読者を魅了してやまない4つの理由

2年前私
「東京喰種か… こういう如何にも『女が描きました』的な少年マンガの絵の漫画は大体おもんないんよな…」


1年前私
「おっ東京喰種、まだ続いとるんか… 
なかなか好調やねんな… うーん読もうかな… どうしよかな…」


さいきん私
「おっ東京喰種、完結したんか。14巻? 手が出やすいやんけ! 読も!」



















「え、ちょっ、カネキ死…? いやいやいやいや、ちょっ、カネ、カネキ死…えっ? いやいやいや、は?(錯乱)
カネキ死んだん? えっ? そ…んな…」


→【東京喰種:reに続く】


「ぜんぜん完結ちゃうやんあああああああああい!
よかったああああああああああああああああああああい!」



とりあえず東京喰種は面白かったということで!

すごいよ!むちゃ面白かったよ!どんどん面白くなっていったよ!
今いちばん面白い少年漫画は『進撃の巨人』だと思っていたのですが『東京喰種』も並べていいよ!
10年後を振り返った時、この漫画は確実に2010年代を代表できる!

「東京喰種は7巻から面白くなる」

という言葉通り、3巻あたりの絵なんかもう「どうすんだよこれ…」っていう中学生が描いたような絵が混じったりするくらいだったのに5巻くらいから「あれ…? 面白いかも…」と思いだし、7巻からの「作者二人に増えたんじゃねーの」というほどの画力向上、展開の引きこみようと加速度、物語の疾走感には爆発的なものがありました。

やっぱりデビュー作ってすごいですね。人ってこんなに成長するのか、、!というような足跡が見れて。

そんな『東京喰種』の見所と言えば主人公サイド(喰種)と殺しあっている敵側(人間)両方を「いいヤツ」として描くことで物語に深みを与え、単純な善悪で分けられない壮絶な「種の争い」を描き出しているところ、というのはもちろん表面的なもので、最大たるは言わずもがな主人公の「金木研(カネキケン)」なんですよ。

理屈はいらない、とにかくカネキが良い!

特に7巻以降のカネキの格好良さは女性読者のハートをわし掴みにしたことで皆様の記憶にも新しいことかとおもわれます。

本日はそんなマンガ界のヒーロー勢に彗星のごとく現れたニューフェイス、カネキケンの魅力を私なりに解説してみることにしました。


カネキくんの魅力その1
【ものすごく可哀想である】


とかく女の子は「悲劇のヒロイン・あたし」「可哀想なあたし」が糖分よりも好きな生きもので、だからこそ可哀想な主人公(あたしの感情移入先)も大好きです。(断言)

読書好きでやや内向的な向きのある気優しいどこにでもいるごく普通の大学生の男の子が、「血液型がAB型だったから、あと若いし」くらいの理由で突然意思確認ガン無視の人体実験により半分「喰種」にされるというまずありえない不幸に見舞われ、本当にただ普通に生きてきただけなのに「人間」でもなく「喰種」でもない極小マイノリティに落としこまれ地獄のような孤独感と絶望感と飢餓感に苛まれるといういきなりFUKOゲージ満タンから始まったカネキ君。

紆余曲折を経て「喰種」のコミュニティに入ることを許され人間からシャレにならない激しい弾圧を受ける喰種社会の現実を身を以て知ることで彼は人間でもなく喰種でもない自分だからこそ出来ることがあるのでないか、殺しあう以外の方法を見つけることが出来るのではないかと模索し始めます。
そんな矢先に過激思想派の喰種集団から襲撃を受けたカネキ君は攫われた先で喰種の闇、狂気とも言うべき人語に尽くせぬ暴力に身を晒される中、自らもまたあらゆる理性、人間性を失っていき…(7巻まで)

と、次々と襲いかかる不幸のつるべ打ちに全身めった打ちにされる主人公カネキ君がとにかく可哀想で仕方がない。
こんな可哀想な主人公ベルセルク以来や!

「可哀想なキャラクター」はそれがゆえに、ただ「可哀想」であるというだけで人を惹きつけるものですが、そこに更にその壮絶なる悲劇と断固戦わんとする闘志をプラスすることでかのキャラはE=mc^2にも似た爆発的な美と魅力を備えるのです。(高卒文系脳)

ありとあらゆる苦痛のどん底のただ中から頭のねじ何本かと引き換えに立ち上がり、たった一人でも反撃を開始し、なお熾烈な戦いに身を投じ続けるカネキ君のあまりに悲しくあまりに痛々しくあまりに強い、だから故あまりにうつくしい姿に、彼の「可哀想」に感情移入していた女性読者は身悶え、陶酔し、その一挙手一投足に胸の痛みを覚えること間違いなし。


カネキくんの魅力その2
【Sっ気とMっ気の両方を兼ね備えている】


『人気の出る主人公に共通する条件』と私が密かに考えるものがあって、それが「乙女心のSっ気とMっ気を両方くすぐること」なんですよ。
この手の主人公は読者の性別を問わず確実に人気が出ます。ベルセルクのガッツとかトライガンのヴァッシュとか。
カネキ君もやはりこの条件にまさしく当てはまる主人公で、「いじめたい!! なぐさめたい!! 怒られたい!!」という乙女の持つ複雑すぎる心の欲求をダイレクトに刺激するわけです。

穏やかで優しい争いを嫌う黒髪カネキ君(いじめられっ子気質)とシビアで殺伐としていて頭のねじのゆるんでいる白髪カネキ君(ド鬼畜)と、ビジュアルが分かりやすく分かれているのもまたいいですよね。
同じ人物にして激しく隔たりのあるこの二面性のギャップが大きければ大きいほど、その間にあった悲愴な過去を思い起こさせ読者にとってはますます目が離せない主人公になる、と。

あとなんだ、ほら、あのマスク。
無条件に心の中の中2成分をくすぐるっていうか、うん。
むちゃくちゃカッコイイよね。


カネキくんの魅力その3
【危うい】


人はきれいな優しいものを好む一方で、どうしようもなく危ないものにも惹かれてしまう面があります。
刃物を研いでいる時に心に訪れるあの感じというか。
そのもの、スリルですね。

7巻以降、喰種を狩り喰種を喰うことに血道をあげるようになったカネキ君はその最中でますます神経をすり減らし、次第に精神に異常を来たすようになってゆく。
人間でもなく喰種でもない境界線上の危うい世界で、理性と狂気の間の薄氷を踏むような生き方。
そこにゾクゾクしてしまうのに、理屈は必要ありません。

彼岸と此岸の間を行き来し、あっちに行くたびにどんどん壊れてゆくカネキくん。


「摘まなきゃ(使命感)」


「1000ひく7ひく7ひく7ひく7はあああ?(錯乱)」


「とろろ(とろけてる場合じゃない)」


などの数々の名言を次々と生み出し、仲間の心配、読者の不安すべてをぶっちぎってすがすがしいほどの勢いでブッ飛んでいってくれるカネキ君の危うさに、ドン引きしつつも一方で次は何を見せてくれるのかという期待に我々は目が離せません。

カネキ! カネキ! ( ゜∀゜)o彡°



カネキくんの魅力その4
【それでもやっぱり捨てきれない優しさ】


どんなにぶっ壊れても、ぶっ壊しまくっていても、カネキ君がただの「ヤバい人」にならない最後の一線が「人のために戦っている」という動機。
あれほどまでに理不尽に踏みにじられていながら、人生すべてひっくり返しても取り返せないほどの大損をしながらそれでも「もうこれ以上損したくない」「自分さえよければいい(だって自分はあんな目に遭ったんだから)」とならないその奇跡のような思いやり。

カネキ君が壊れれば壊れるほど、泥にまみれればまみれるほど凄みを増すのはやはり行動のその中心にある理由が他人本位だからではないでしょうか。


【まとめ】

カネキが嫌いな女子なんていません!!



と、一気読みした東京喰種の熱量にしばらく脳が焼かれそうです。

いやーほんと面白かったで。止まらんかったで。こんな面白いとおもわなんだ。「女が描いた絵の少年マンガ」舐めてた。


今回は主人公の魅力だけに焦点を絞りましたが、善と悪に分けられない魅力的なキャラクター達、複雑な人間関係、謎が謎を呼ぶストーリーとすべてに読み応えがありむしろよくこれを14冊に詰めこんだな!というほど内容がみっちり詰まっています。


人類の希望・有馬貴将は本当に人間の味方なのか?

果たしてどんな決着に落としこめばカネキは幸せになれるのか?(もはやなれないんじゃないのか、、?!)


この物語の行く末が気になって仕方ありません。

はやく『東京喰種:re』読まなくちゃ、、!!
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