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2016年06月16日02:36

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『64 ロクヨン 後編』

64 ロクヨン 後編

 前後編ものの後編は、とかくつじつま合わせになりやすく、風呂敷を広げるワクワク感は前半ほどないことが多い。
本作もその例から逃れていないかもしれないが、それでもなんとか持ちこたえた印象も受ける。

 平成14年、昭和64年に起きた通称<ロクヨン>と類似の誘拐事件が起きる。
嫌でも当時の記憶を呼び起こされる関係者。
刑事から広報官に異動した三上義信は上層部とメディア対応の板挟みにあい、さらには自分で捜査できないもどかしさの中で生きている。

 前作でばらまかれた伏線の回収は概ね納得できるものではあるが、片付けたはずの記者クラブとの軋轢をまたも繰り返すのは、二つに分けた意義が薄れている気がする。
(しかも前編よりも中途半端…)
それでも、これまで映画で警察ものといえば、刑事か一般警察官ものが多かった中で、広報官というポジションに目をつけたのはユニークだとは思う。

 ネタバレになる可能性があるので具体的役名はあげないが、前編で出番が少なかったキャラクターの活躍が見られたのは納得。(もう少し活躍が見たかった人もいるが、それを言うとキリがない…。)

 それにしても昭和64年なんてそれほど大昔じゃないと思うが、道具も手法も隔世の感がある…と時代の変わり目を改めて感じる。
しかし、どれほど時を経ても変わってはいけない<現場主義>や<地道な努力>に光を当てていたのは一庶民として溜飲が下がる思い。
なにより失くしてはならない親子の絆はその最たるものかもしれない。

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NHK版、再放送しないかな…。冷や汗

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