存在しない部屋

夏ですね。
ところで本日、とても不思議な事に気づいてしまいました。私、存在しない部屋に住んでいるらしいのです。

事の発端は、宅急便。Amazonからのブツや間違って家に届いたお菓子やらを受け取る際に「N…さんですよね？」とやたら不審そうに聞かれるんですよ最近。
なんでだろと思ってたら今日は「204号室になってますが？」と聞かれて気付きました。
私ずっと自分の部屋番号205だと思ってたんですが、表札みたら204て書かれてるじゃありませんか！

え、いつから勘違いして覚えてたの…！
と思って免許証みたら205て書かれてて頭クラクラ来ましたね。運転免許更新の時点ですでにわたしは脳内205に住んでるらしい。
もはや、部屋番号書き換えた方が早いのではないのでしょうか。

でも、やっぱり私の部屋番号は205で間違いない気がしてならないんですよ。
そして思いつきました。賃貸契約書。
開いてみたら、やっぱり205て書かれてるんですよ！わたしの記憶、正しかった。この部屋は205だ。

つまり、204と書かれた表札が間違っているに違いない。
外に出て、部屋の数を数えてみる。
…部屋は2階には4つしかない。そしてわたしの部屋は突き当たりで、204と表札がかかっている。つまり204で正しいのか？
時空が歪んでいる。

さて、実は宅急便のおじさんたちが不審そうな顔をするようになったのはここ最近なのです。
想像するに、わたしの部屋は元々204だった。それがなんらかの理由で205に改められた。そして表札は上から重ね貼りされて、205になった。
そしてわたしがこの部屋に入り自分の部屋は205だと信じて疑わず住んでいた。
ある日風雨で表札がぺろりと剥がれてしまい、この部屋は204に戻ったのだと。
そういえば宅配のおじさんが「剥がれかかってますね」とか言っていた気がします。何のこと？と思ってたけど多分表札のことだったのですね。

今私は存在しない部屋205に住んでいます。


ところでこの部屋、吉祥寺駅徒歩5分、周りはご飯屋さんたくさんの雰囲気の良いおしゃれ商店街、そして角部屋三面採光、隣空き地、という素晴らしい物件なのに家賃6.5万円の破格なんですよ。

そういえば、なぜ204をわざわざ205にしたのでしょうね。4は不吉だからですかね。わざわざそんな理由で後から部屋番号、変えますかね。
きっとこの部屋でだれか死