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2017年08月16日23:38

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観音をしゃぶって


あくびの根元に海があり
まっしろい枝をふる
わたしは叫んだ
熱砂に食まれながら

モルタルのひびかけ
彼岸の強い日の
死が堆積して、すこし
まようような剥ぎ取る
臭腺が泊まりところなく
ニヒルに構えた夜光へ
風車が燃えてるのを
胸でいっぱい且つ
肩ごしで見続ける

仕掛けの岩石を押す
秘匿されたサウナが
あらわれてしまった
暗闇で
きみは
花のように
美しい

最も強いクスリを示した
潮と陽の棒切れ
漂白された臭い
羽ばたいて変調を自由に遊ぶ
それは印鑑のようだ
それは洗剤の粒子が
それは家電製品の皮が嗚呼
日章を噛み破って
ドローンは半島へ翔ぶ
脳髄を一枚一枚と剥いで
因子の薄い紙のひとひら
吹き飛ぶダレン・シャンの枕

自生する慈愛の素粒子と絶叫

顔を
なくした
処女の踝がながされ
今ながされようとしている
はい!
反射で起立する
コンパクトな海
誰も彼
演じて候
ほんとうに海は綺麗
芝居無くして
顎をさすり
叫び
貯水池に声を沈めた
わたしたちは
どうしても

愛するしかなかった


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