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2015年03月08日10:14

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帰れなかった電車

3月7日。JR常磐線 原ノ町駅。

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駐輪場から見えるのは415系1500番台。
現在、相馬〜原ノ町間で折り返し運転の任に当たるのは701系なので、この編成は使われていない。
2011年3月11日2時46分。
原ノ町駅構内には4編成の電車が停留していた。
地震により、常磐線は物理的に遮断され原ノ町駅の4編成が孤立しました。

2011年末の区間運転再開にあたって、701系2編成が陸送にて搬入され、その代わりに原ノ町駅に滞留していた2編成が搬出された。
のこる2編成も搬出されるかと思いましたが、4年を経ても2編成は放置されたまま。

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2011年の運航再開に合わせて2編成は構内を移動し連結されました。
415系と651系がつき合わされた奇妙な光景。

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車番をみるとクハ651−102とある。
K202編成というらしい。

哀れなk202編成は原ノ町駅に幽閉されたまま、1000番台に生まれ変われずにここで朽ち果てていくのだろうか。

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幕は「上野」を指している。
地震の時刻からして出発10分前ほどだったと思うが、富岡以南に逃げきれなかったのはこの編成の不幸というべきか。

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「タキシードボディ」とも評された651系も放置されるとこうなる。
錆が浮いた651系など見たくもなかった。

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ふと、「猪狩さん!!」と私を旧姓で呼ぶ知人に出会う。
彼は鉄道に詳しいのでこの哀れな編成の行く末について聞いてみた。

彼が言うには時期は未定ながら415系共々651系も原ノ町駅構内で近いうちに解体するらしい。
部品は生き残った編成の予備部品として生き長らえるらしい。

帰還ならず無念の解体。
ふと、自分の境遇に重ねあわせて、非常に寂しい気持ちになった。

私は人間なので座して解体を待つことはしない。
やるべきことはやらねば。

そう思う。



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