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2018年01月18日22:18

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水星と土星の大接近

 7日未明の火星と木星の大接近に続き、13日明け方には水星と土星の大接近が見えました。ただ、こちらは朝焼けに染まり始めた東の超低空のため、地平線近くまで開けた場所に行く必要がありました。そこで、地元発朝一の電車で日暮里駅へ出て、近くの高台から撮影を行いました。

東京天空樹星景〜並走して昇る水星と土星
フォト

2018年1月13日05時47分から16分間、5秒露光× 165(比較明合成)、EF-S55-250mmF4-5.6IS STM (100mm,F11), キヤノンEOS Kiss X50(ISO800,JPEG)、東京都台東区谷中にて
※1220万画素のうち、1010万画素相当の範囲をトリミング。

 撮影前のシミュレーションでは、東京スカイツリーの足元から2本の明るい軌跡が斜めに力強く伸びる仕上がりをイメージしていました。しかし、外房方面に残った雲によって地平高度3度以下が覆われていて、雲間から水星と土星が現れる感じになりました。
 薄明の進行で空がどんどん明るくなっていく状況で、画像処理の際にこの影響を除去する必要がありました。まずは15枚ずつ11組に分けて比較明合成を行い、それぞれの背景の空の明るさをある程度揃えました。その後、11組の画像を比較明合成して全体をまとめ上げました。
 当初の目論見と違ってしまいましたが、昇るにしたがって大気の減光と散乱の影響が少なくなっていく様子を撮影できました。

東京天空樹星景〜水星と土星の大接近
フォト

2018年1月13日06時06分、1/2秒露光+1秒露光+2秒露光、EF-S55-250mmF4-5.6IS STM (100mm,F11), キヤノンEOS Kiss X50(ISO800,JPEG)、東京都台東区谷中にて
※1220万画素のうち、1010万画素相当の範囲をトリミング。

 比較明合成で大接近している水星と土星が昇ってくる様子を撮影した後、短時間露光で地上景色と星の両者を止めた撮影もしてみました。肉眼で実際に見た明るさに近くなるように露光量を調整しました。
 朝焼けの空に輝く水星と土星は、明らかに水星のほうが明るく見えました。望遠ズームレンズを接続したカメラのファインダーでは2星とも確認できましたが、肉眼ではっきりと見えたのは明るい水星のほうだけでした。

 水星と土星の角距離は満月の視直径より若干広いぐらいで、十分に大接近と言える状態でしたが、その6日前に見た木星と火星の大接近がそれよりはるかに間隔が狭いものであったためか、見た目のインパクトは意外にもそれほどでもありませんでした。
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