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2018年06月25日22:43

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よるのぎしき

 ダンナはコーヒーが好きである。それも、春夏秋冬一貫してアイスコーヒーが好きである。夏でも冬でも、雨が降ろうが槍が降ろうがUFOが爆買い光線を降らせようが、起きてしばらくするとわざわざTシャツとジーパンを身につけて缶コーヒーを買いに行く。

 それを不憫に思った私は、労損100(仮名)に「水出しアイスコーヒー」なるものを発見し、アイスコーヒーを製作してやった。入れ物はダンナがどっかからもらってきた円筒形のガラス瓶で、もらってきた当初は「何に使うんだこんなもん」と思ったが、アイスコーヒーを作るのに使うのであった。

 余談だが、今年の四月に冷蔵庫を買い換えた。それまで二十年近く使っていたバカソニック(仮名)製品のパッキンが落ちてしまったからだが、まあその前の冷蔵庫というのが凄まじい代物だった。凄まじくしてしまったのは私のズボラだが、そもそもその冷蔵庫は、冷凍庫はついているものの冷蔵一体型で冷凍庫用の扉が最初からなかった。ほんでもって霜取り装置はついておらず、じゃあ自分で霜とりをするかとゆうともちろんしないのでたちまちそこは単なる巨大な氷の塊となった。しかもちょっと暖かい日にはそれが溶け出してきて冷蔵庫の中は水浸しとなりさらに外に漏れてきていた。これはあかんとタオルをしいたらたちまち水を吸い、そのタオルを取り替えるかとゆうとそんなことはしないのでカビて黒ずんで腐ってきたのの上にさらにタオルを敷いて、いつの間にか冷蔵庫の中はタオルだらけで物を入れるスペースがなくなり、わずかに使えるドアの内側のスペースでやりくりすること二十年。ついにパッキンが落ち、それでも使い続け、ようやく今年三月やっと新調することができた。パッキンが落ちてから実に四ヶ月後のことであった。

 新しい冷蔵庫はぢつに気持ちがよい。ドアだけでなく中も使えるし(当たり前だ)、そのぶんダンナのアイスコーヒーをたっぷり冷やすこともできる。冷凍庫は独立していてちゃんとドアがついてるし、もう二度とあんなことは御免なので霜とりだってちゃんとする(自分で搔き出さないといけないのは相変わらず)。水出しアイスコーヒーは一回分が100えんで不敬罪もとい不経済だったのだが、最近ねすかへ(仮名)から「水でとけるコーヒーの粉10本で150えん」なるものが発売されたのでもっぱらこれを使用している。

 ところで、私は元来コーヒーを飲まない。美味しいと思ったことがないし、飲むと胸がばくばくしてしまうので苦手だったのだ。しかしある晩、なかなか寝つけないでいたところ、ふと冷蔵庫に冷やしてあるコーヒーを飲んでみようかという気になった。普通は寝たくないときにそういうことを思いつくと思うのだが、私の場合は寝たいときにそう思ったのである。でもってふと思いついてマグカップに半分ほどアイスコーヒーを注ぎ、あとの半分はウイスキーにした。これはアイリッシュコーヒーといって、酒ではなくれっきとしたコーヒーである。コーヒーだと言ったらコーヒーなのである。さらにふと思いついて、ダンナの食べ残しのギョーザを出してきてコーヒーのアテにしてみたら、これが実にうまい。おまけに、コーヒーを飲んだにも関わらず、その後ぐっすり眠れた。

 というわけで、ダンナが寝静まった後にフトンからこっそり抜け出しアイリッシュコーヒーで一服してから寝る、というのが最近のわたくしのマイブームなんであるw

愛蘭の漁夫は着たりし目の粗きスエエタア散華の岬のために 深森未青
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