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日記一覧

(4) C.C.L.Sells (The Problemist 1976, 2nd Recommendation)SH#5 (2+8)(4)は、先行作である(5)を除けば、シリーズヘルプに「相手の着手も考慮に入れる」という原理を導入した最初の作品である。「全ての着手は、途中の局面を考慮したとき合法でなければなら

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第37問 2手詰にせよ なくなった駒は、白がRBPPの4枚で黒がP5枚。また白側の駒取りは全てPによるもので尽きている。白Pが取った駒の中にはh筋の黒Pも含まれており、これよりこの黒Pが2度駒取りをして成ったことも分かる。a,b筋でもPによる駒取りが2度あるの

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プロパラを振り返る(136)
2015年07月29日22:16

(セクションH)RetroH83 T.Le Gleuher(Phenix 2001, 2nd Prize)Where was the wQ captured?Monochrome Chess(9+7) 問題設定は、白のQがどこで取られたかを問うもの。 まず、この局面に至る最終手は、黒が0-0+を指した手であったはず。このキャスリングは

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(23)Luigi Ceriani(32 personaggi e 1 autore, 1955)最終25手を求めよ(13+16) なくなった駒は白がSPPの3枚で、黒はSの1枚のみ。白Pg3は駒取りをしていないので、黒はg-h筋でcross captureをしていることが分かる。黒側の駒取りはこれで尽きている。するとa筋

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 これに対しDr. K.FABELは、1.Sg8-f6 2.g7-g8=S 3.g6-g7 4.f5xg6 e.p.と逆算すれば、直前の着手はg7-g5だから、白はこれ以上連続して逆算を続けることができないではないかとクレームをつけた。これを避ける為に、Mauldon教授は次のようなルールを規定した。

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1、先駆者たち John RICEとAnthony DICKINSによる"The Series helpmate"の中に書かれていることを思い出すと、「通常の」シリーズヘルプのルールは次のようになっている。a) 白が1手で詰ますことができる局面に到達する為に黒が連続してn手指し、その間白は

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第36問 最終9手を求めよ なくなった駒は白がP1枚で、黒がQRRBSPPの7枚。また、白側の駒取りはd6,f7,h5にいる3枚の白Pで6枚。黒Bg1が成駒であることは明らかで、これがh筋のPだったことから、黒の駒取りがg筋であったことも分かる。するとこのことから、a筋

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(セクションE)HelpmateE52 V.Gurov(StrateGems 2002, 1st Prize)H#2 3sols.(9+7)1.Qxd1 Be6 2.Qxe2 Qxe2#1.Rxc4 Sf2 2.Rxe4 Bxe4#1.Sxd5 Qc8 2.Sxe3 Sxe3# いわゆるcyclic Zilahiで、3解の対照性は完璧。うまくできている。 この作者にしては、珍しく力

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(22)Luigi Ceriani(32 personaggi e 1 autore, 1955)局面をほぐせ(13+13) なくなった駒は白がRPPの3枚で、黒はQSPの3枚。白はPd4で1枚、Pe7で1枚、それにc8で原型位置の黒Bを取っており、白の駒取りはこれで尽きている。一方、黒の駒取りはPb5,Pg6で2枚だ。

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PROBLEMES A CHERCHER (no.13)R31 W.Hundsdorfer(Wochenschach 1909, 1st Prize) S#2(11+14)R32 N.Plaksin (Original)#1 (13+12)R33 P.Dame, A.Simonet (Original)37手チェックが連続し、この局面に到達した。紛れる余地のない37手前の局面を求めよ。(6+5) R

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R24 (E.CHARITSCHEW)1手詰にできるのはどちらか?(16+11) 局面をほぐすには、白がPa4xb5と取りを戻さなくてはならず、更にその前にa筋の黒Pの成を戻してa5まで戻す必要がある。その為には、白Ba5をb6に移動させなければならない。逆算は以下のようになる。1.

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第35問 最終9手を求めよ 白のなくなった駒はRのみで、黒のなくなった駒はQBSSPPPの7枚。白の駒取りはすべてPによるものである。初形をみるとすぐに思い浮かぶのはPe5xf6 e.p.+ Kd4 Sb5+というものだが、これだと白の駒取りが多過ぎて不可。en passantはいず

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(セクションC)moremoverC115 M.Marandyuk (Pat a Mat 2003, Prize)#12(6+10) 意外かもしれないが、初形で、白に邪魔駒がある。Re2だ。もしRe2がなければ、1.Be2! Rxe2 2.Sb5+ Kd3 3.Rd4#までである。これに気づくのが正解への第一歩。 そこで、Re2を消す

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(21)Luigi Ceriani(Europe Echecs 126 07/1969)局面をほぐせ(13+11) なくなった駒は白がQSSの3枚で、黒はQBSSPの5枚。駒取りの痕跡はb,c筋に残っているものの、後の駒取りは現時点では全く不明。それにも増して不思議なのは、双方のKがどうやってこの場所に

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PROBLEMES A CHERCHER(no.11)の解答R21 (O.BAUDOIN)3# (13+11)  白Qf2がオリジナルのものだったとすると、これがd1からf2へ行く為に白Kが動かねばならないので、白の0-0は不可能となる。一方、成駒だったと仮定しよう。この場合は白Be6に注目すると、この成B

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(3) T.R. Dawson (Gszette Times 1913)2# (16+10) 別な章には、(とても面白いパターンだと思うが)逆算途中の手詰まりを避ける為にキャスリングをしなければならない、というものがある。(3)において、我々は黒Kが白Qの居た場所を通過していることを示すこ

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第34問 駒を色分けし、更に以下の問いに答えよ(a)#1にせよ(b)最終6手を求めよ(c)駒取りの順序を求めよ まず、どちらのKにチェックがかかっているのか、そこから調べてみよう。A)e6のKにチェックがかかっていない場合 仮にe6を黒K、f4を白Kだとしてみよう。

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 今日読んでいるのはプロパラ56号(October-December 2010)。残念ながら常設コーナーにはこれといった作品がなかったが、その代わり、若島さんがFIDE Album(2001-2003)の中から各セクション1題ずつ、気に入ったものを紹介するというコーナーがあったので、

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(20)Luigi Ceriani(Europe Echecs 120 01/1969)局面をほぐせ(12+15) なくなった駒は白がBSPPの4枚で、黒はR1枚のみ。白はe筋でPによる駒取りがあり、黒はb,g筋でPによる駒取りをしている。後は黒がd,e筋でcross captureをすれば、これで双方の駒取りは尽きて

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(2) J.C. Wainwright(Amer. Bul. 1912)3# (7+2) (2)では1.b2-b4+というそれらしいトライがあるが、黒Kはc1に到達する前にd2とe1を経由するので、白はキャスリング不可能である。これはレトロ解析的な意図を持ち、要求せずとも観客の賞賛を得られる優雅で効率

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レトロプロブレムの世界(9)written by M. Caillaud Jean Bertinは、1915年に出版され長らく伝説となっていたT.R.DAWSONとW.HUNDSDORFER の本(これは同様に伝説的な、A.C.WHITEのクリスマスシリーズとして上梓された)のフランス語訳をとうとう完成させた

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第33問 駒を色分けし、最終12手を求めよ なくなった駒はBとSで、これらはe,g筋でPによって取られている。その他のPは駒取りをしていないので、対面のPとすれ違うことは不可能。これよりまずa4,b5,c4,f5のPが白で、a5,b6,c7,f7のPが黒と確定する。(図1) 

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 今日読んでいるのはプロパラ55号(January-March 2012)。グリッド盤を用いたレトロが載っていたので、これを紹介しよう。(261)若島 正(Problem Paradise 55 07-09/2010)The shortest path of wK?Grid chess (15+14)Grid Chess:盤面を16に分割したグリッド

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