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日記一覧

Retros on Weekends(11)
2017年03月24日23:15

(10)Nikita M. Plaksin, Alexander Kislyak(Europe Echecs 1987, 3rd Com.)局面をほぐせ(15+10) なくなった駒は白がSの1枚のみで、黒はQRRBPPの6枚。白の9枚のRのうち7枚は成駒だから、g6にいるものを除いて白Pは全て成っていることになる。一方、黒側の駒取

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Retros on Weekends(10)
2017年03月18日21:33

(9)Gianni Donati(Thema Danicum 121, 01/2006) Proof Game in 24.0 moves(12+16) 1.d3 h5 2.Bf4 Sh6 3.Bd6 exd6 4.Sc3 Qg5 5.Qb1 Qc1+ 6.Sd1 g5 7.a3 Bg7 8.Qa2 Bxb2 9.Qc4 f6 10.Qg4 Kf7 11.Sf3 Re8 12.Sd2 Re3 13.Sb1 Rh3 14.e3 Kg6 15.Be2 Sf7 16.Bf3 Sh8

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Retros on Weekends(09)
2017年03月11日22:21

(8)Dmitij Baibikov(Championnat de France Retro, RIFACE 2015)駒取りの順序と場所を全て確定させよ(12+9) 白Bd5が成駒であることを考慮すると、なくなった駒は白がQRRBの4枚で、黒はQBSSPPPの7枚。白Ph7はc2から来たものだから、これと白Pc4の2枚だけで6枚

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「カピタン」研究(95)
2017年03月10日22:46

 最後の作品はCPIAの著者の一人、J.M.Rice氏が、自ら「超モダン作」と云う、Cyclic-patternの表現の限界を極めた作品である。(I)John M. Riceproblem 1961, 1st Prize#2(6+8)(紛れ 1.Sb6+??には1...Ke7で逃れ) やった!やりました!!Setと紛れと正解の3

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「カピタン」研究(94)
2017年03月09日22:21

 例によって、チェスプロブレム作家の志向は更にエスカレートする。次の問題は3通りの「紛れ筋」で循環形式を描いたものである。(G)Cor GoldschmedingProbleemblad 1960, 1st Prize#2(9+11)(紛れの各手は何れも2.Qb3#が狙い)正解=1.Sd4!(2.Qb3#が狙い。1

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「カピタン」研究(93)
2017年03月08日23:16

4.Pattern(詰手順のパターン化) とどのつまり、新しいものを求めてやまないチェスプロブレムの前衛作家は詰棋人が想像だにしないものに興味を持ち始めた。それは「詰手順のパターン化」である。ある詰手=A、別の詰手=Bなどと符号を付け、AやBなどが

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「カピタン」研究(92)
2017年03月07日22:34

◎Zagoruykoのテーマ(Zagoruykoはロシアの作家) 紛れの構成をZagoruykoはさらに本格的にした。2通り以上の受け方の応手に対し、本手順と2種類以上の紛れ手順(紛れの一つはSetであっても良い)の中でそれぞれ違う詰め方が成立するように構成するのを「Zago

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「カピタン」研究(91)
2017年03月06日23:13

 今週読むのは、カピタン38号(昭和63年3月号)。前号から10ヶ月余り空いており、なかなか定期的な発行はできなかったようだ。------------------------------------------------------- チェスプロブレムの世界(5)門脇芳雄 今回はいよいよ「2手問題」の

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Retros on Weekends(08)
2017年03月04日22:15

(7)Luigi Ceriani(Europe Echecs 92-93 10/1966)1手詰にできるのはどちらか?(13+9) 白Bc1が初形位置で取られていることから、現在盤面にある2枚の白Bはいずれも成駒である。これを考慮すると、白のなくなった駒はQBBの3枚で、黒はRRBBSSPの7枚。黒側の駒取

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「カピタン」研究(90)
2017年03月02日22:39

Mate Transferのテーマ(詰め方の転移) Changeの一形態にMate Transferと云うのがある。普通のChangeでは、Setと本手順で同じ応手に違う詰め方が成立するのだが、Mate TransferではSetと本手順で違う応手に同じ詰め方が成立する。元のSetが御破算になること

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「カピタン」研究(89)
2017年03月01日22:51

2.Change「構成の変換」 Change(構成の変換)はチェスプロブレム特有の興味深いテーマである。前号で述べたように、オーソドックスな解答者はSet(初形からの玉方応手に対する詰め方)をまず検討し、それを手掛かりに「初手」を見つけようとする。これが一

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