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2018年08月01日22:08

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続・透明駒源泉館(解答編 その2)

(4)
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バカ詰 3手(透明駒 1+0)

--I、17玉、27馬迄3手詰。

 今度は、今までとは一寸異なったアプローチが必要になる。現在先手番ということは直前の着手は後手によるものだが、それは何だったのだろうか?
 玉が動いたとすれば、1手前の玉位置は27か28ということになるが、28なら明らかにillegal(不可能両王手がかかっている)。また27なら、28に先手の透明角または透明桂がいたことになるが、いずれも--Iが王手にならない。従って、残る手段は28龍→19というものしかない。ところが、それだと先手玉に王手がかかってしまうではないか。
 ここまで考えてやっと、透明駒の位置に関する情報が見えてくる。即ち、この局面が合法であるためには、26か27に先手の透明駒がいなければならないのだ!この透明駒が王手をかけ、2手目に17玉と指せるということは、先手の透明駒は26馬だったということになる。そして、2手目17玉の時点で36に馬がいることが証明されるので、3手目は27馬と表記することが可能になる。

 
(5)
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バカ詰 3手(透明駒 0+1)

47馬、39玉、29金迄3手詰。

 これも(2),(3)と同様の筋。初手47馬とすることで28か37に玉方透明駒がいることと、初形で49龍は先手玉に王手をかけていたことが分かる。28や37の透明駒で3手目29金を取る手段はいくらでもありそうだが、実際にはそれが不可能であることをレトロ解析で証明しよう。

 もうお分かりだとは思うが、その仕掛けは49龍である。この龍で王手をかけるには透明駒による開き王手しかなく(48玉はillegal)、それは28か37へ移動する手であり、更に先手の初手47馬が合法な着手なのだから、その駒自体は開き王手後も先手玉に王手をかけていない。以上を満たす手は48銀→37銀成しかないことが、すぐに見て取れるだろう。従って、後手は29金を透明駒で取ることはできず、これで詰んでいる。


(6)
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バカ詰 3手(透明駒 0+1)

36玉、38と、--I迄3手詰。

 3手目により、初手は先手玉で後手の透明駒を取る手だったことが分かる。しかし、その正体は何だったかお分かりだろうか。これを確定させないと、3手目で確かに詰んでいると宣言することはできない。
 まず、29玉に王手をかけることができたことから、歩・香・桂ではない。では、それ以外の駒で36に置いても不可能局面にならない駒種は何だろうか?順番に考えてみれば、銀・金・角及び小駒成駒だといずれも不可能両王手になることがすぐに分かるだろう。唯一合法なのは飛のみである。つまり、3手目は39飛だったのだ!飛の打ち場所は他にないので、これで確かに詰んでいることが証明された。
 作者としては、36にいた透明駒が厳密に飛であること(つまり、龍でもない)も証明出来ている点が一寸気に入っている。

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 以上6題、レトロを加えた透明駒入りばか詰の解後感は如何だっただろうか。読者の方々が、通常の詰将棋とは全く異なる「その局面は合法か?」「その直前の手は何だったのか?」というロジカルな局面解析、そして着手が過去の状態に影響を及ぼす奇妙な因果関係を新鮮に受け止めて頂ければ、作者としてこれに優る喜びはない。また源泉館を開催した甲斐があったというものである。
 この拙い作品群がレトロに興味を持って頂くきっかけになってくれたらと願いつつ、今回の作品展の幕引きとしたい。最後までお付き合い下さり、有難うございました!
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