(07)楓 香住
(詰パラ 平成2年1月号 7手詰、半期賞)
79角、44玉、53飛成、同玉、35角、同銀、43金迄7手詰。
初手79角は、2手目の変化のための限定移動。大きく伸びやかな大駒の使い方は、作者の真骨頂だ。
(08)有吉澄男
(詰パラ 昭和54年11月号 11手詰)
68桂、同龍、66金、57玉、67金、46玉、57角、同龍、66龍、同龍、
58桂迄11手詰。
序は変化球っぽいが、それを乗り越えると大駒連続捨ての収束が待っている。変化で厚みをつけ、最後の着地も完璧という、正統派の短編。
(09)柳沢忠雄
(近代将棋 昭和57年4月号 15手詰、第59期塚田賞)
33銀、12玉、22金、13玉、23金、同金、31角、22桂、同銀、12玉、
13銀成、21玉、33桂、31玉、41龍迄15手詰。
これ以上ない程の好形がまず目を引くが、手順もなかなかのもの。特に、3手目〜5手目の金捨ての感触が非常に良い。間違いなく正算式の作図だと思うが、それでこの手順を掘り当てたのだからたいしたものだ。
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