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2017年10月07日22:17

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Retros on weekends(29)

(28)René Jean Millour(The Problemist 3/1990)
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白はキャスリング可能か?(8+6)
Monochrome Chess

 なくなった白駒は、QRBBSPPの8枚。このうちQBPは白桝の駒で、残るRBSPPは黒桝の駒である。一方、黒が取られた駒はQRRBSSPPPPの10枚(Rg1は成駒である)。このうちRSPPPが白桝の駒で、QRBSPが黒桝の駒である。
 駒取りについても考察しよう。白側の駒取りは、Pd7によるものが3枚、Ph3によるものが1枚分かっていて、いずれも駒取りは白桝で起こっている。一方、黒側の駒取りはRg1を作る為に4枚、そしてPe3によるものが2枚の計6枚が分かっていて、これらはいずれも黒桝でのものである。ところが、白が取られた駒のうち、黒桝のものは5枚しかない。このことから、黒のen passant captureが1度あったことが判明した。そして、黒に残された駒取りはあと2枚しかないから、もう成駒は作れないことも分かった。

 ところで、白Ph3は何を取ったのであろうか?取られた黒駒RSPのうちSはあり得ず、黒Ra8もまたh3には到達不可能。よって、白がh3で取ったのはPだ。つまり、黒Ph7がPh7-h5xg4xh3と2枚駒取りをしてh3に来たものを取ったのだ。黒の駒取りはこれで8枚ちょうどになった(勿論、取った駒は白QBだ)。
 そうすると、白Pd7が取った駒も見えてくる。黒側の駒取りが尽きていることを考慮すると、5/6/7段目でそれぞれP/R/Pを取るしかない。つまりPa2-a4xPb5xRc6xPd7というコースだ。特に、白Pがd7で黒Pを取っていることは確定なので、黒がcastlingをしていること、及びen passantがe筋で起こったことも判明した。

 以上の情報を元に、白がcastling可能であると仮定して、逆算手順を考えてみよう。すると、それは例えば以下のようなものである筈だ。

Retract:1...Ph2xSg1=R 2.Pc6xPd7 Ke2-f1 3.Pb5xRc6 Kf3-e2 4.Pa4-xPb5 Ke4-f3 5.Pg2xPh3 Pg4xQh3

(図1)
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 白Qをuncaptureしたことで、白が手に困ることはなくなった。更にPg3xPh2,
Ph5xBg4を戻し(en passant captureを保留する理由は後で分かる)、初形位置に戻せる駒は戻してみよう。すると、次のような配置になる。

(図2)
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 ここで、改めて双方の駒取りを確認してみよう。白が取られた駒はRBPPの4枚で、黒はQRBSSPの6枚。取られた白駒はe筋の白Pを除いて全て黒桝のものだから、黒Pd4と黒Pg3でそれぞれ2枚取れば帳尻は合っている。特に、Pg3がg3で取った駒は白Rだ。黒Pがb筋の白Pを取るにはこの白Pが成るしかないが、この白Pがb6で黒Rをuncaptureすれば、黒のcastlingを戻すことができる。つまり、
Pe5xBf4xRg3と取りを戻す
白Bをb8迄運び、Pc5xRb6xPa7xSb8=Bと取りを戻す
9Rをf8迄運び、castlingを戻す
という順だ。

(図3)
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 ここまでくれば、もう後はお分りだろう。
Pb4xBc5と取りを戻す
Bf1-d3-h7-xSg8-h7-d3-f1と取りを戻す(このためにen passantを保留していた)
Pd4xe3 e.p.と取りを戻す
Pc5xBd4と取りを戻す
Bb2xQd4と取りを戻す
とすれば、以下は容易に初形局面を得ることができるので、結論として白のcastingは可能である。

 テーマはValladao(=en passant, castling, under promotionが全て含まれている)。飛躍した発想はないものの、Monochrome特有の緻密な論理の積み重ねは十分楽しめる。

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(29)Philippe Leroy(Europe Echecs 373 10/1990)
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局面をほぐせ(12+14)
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