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2016年12月20日22:46
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「カピタン」研究（62）
#130 森 茂 222号[74-7]
ばか詰 101手
「今月の特別懸賞は森茂氏の香気高き趣向作を提供。手数はわずか（！）101手ですが仲々一本道でない難解性を持っている様です。…（後略）」
この頃は長編が豊作で、毎号2題ずつくらい発表されている。さて本作、残念ながら早詰が生じていました。作意は作者らしい高級なもので十分鑑賞できると思い取り上げることにしました。
作意：13角成、同玉、14香、24玉、16桂、35玉、36香、同玉、37歩、47玉、
48歩、57玉、58歩、67玉、68歩、77玉、89桂、イ86玉、87歩、85玉、
86歩！84玉、85歩、同玉、97桂、76玉、77歩、66玉、67歩、56玉、
57歩、46玉、47歩、37玉、38歩、28玉、29歩、17玉、18歩、16玉、
17歩、27玉、28歩、36玉、37歩、45玉、46歩、55玉、56歩、65玉、
66歩、75玉、76歩、86玉、87歩、97玉、98歩、96玉、97歩、85玉、
86歩、74玉、75歩、64玉、65歩、54玉、55歩、44玉、45歩、35玉、
36歩、24玉、16桂、23玉、13香成、32玉、24桂、41玉、ロ31金、42玉、
32桂成、51玉、41金、52玉、42圭、61玉、51金、62玉、52圭、71玉、
61金、72玉、62圭、81玉、71金、82玉、72圭、91玉、81金、92玉、
82圭迄101手。
追い出すために打った16圭が再び追い込むためにジャマとなる。それを消去するため（それと98圭を入手するために）2往復の歩突き出しが成立する構想だった。
早詰：イ76玉、77歩、85玉、97桂、86玉、87歩、97玉、98歩、96玉…と追うと1往復で済み1歩余る
ロ32桂成、51玉、41圭、52玉、51圭、42玉、41圭、32玉、31金迄
イ・ロをつなげると最短67手で詰む。
鮎川哲朗―今までの仇（早詰指摘）がやっと討てました。森氏でさえ早詰を出すくらいだから、長編の完成がいかに大変か判る。
#131 加藤 徹 223号[74-8] 244号
ばか詰 5349手
「いよいよ雄姿を現しました問題の超大作。手数は何と5409手！空恐ろしいような手数です。いったいどういう構想でこんなに手数が伸びるのか、ばか詰に関心のある人も関心のない人も是非挑戦してみて下さい…（後略）」
担当者―…挑戦者はわずか4名。作意の5409手に対し最短解は森茂氏の5321手（御見事）でした。本質的には同手順で、作者苦心の構想は見事に実を結んだ様です。
・ここにあげた図は発表図ではなく、244号[76-5]に載った改訂版です。手数は5349手詰。上辺の1〜3段目が少し変えてあるだけです。
解
例によって歩稼ぎのメカニズムから説明します。
Ａ「85歩、75香合、65歩、同玉、66歩、74玉、75歩、64玉、64歩、同玉、
79香、78歩、同香、77歩、同香、76歩、同香、75歩、同香、85玉、
86歩、75玉、76歩、64玉」
1サイクル24手、持歩が1枚から2枚に増える
次に仕掛けに入る手順
Ｂ「85歩、75香合、65歩、74玉、75歩、85玉、86歩、75玉、76歩、65玉」
持歩のうち2枚を香に変える
作意
97角、75香、65歩、74玉、75歩、85玉、86歩、75玉、78香、同と、
76歩、65玉、66歩、64玉、85歩、75香、65歩、74玉、75歩、85玉、
89香、88と、同香、87歩、同香、86歩、同香、75玉、85香、同玉、
86歩、75玉、76歩、65玉、66歩、64玉
[��36手 イントロ。79とが巧みな煙幕 △歩1▲歩3香]
…例によって、これは先手の持駒が歩1枚、後手の持駒が歩3枚と香であることを表す。
「Ａ」×2「Ｂ」（この時点で△歩1香▲歩4）
67香、66と、同香、同玉、67歩、65玉、66歩、64玉、
「Ａ」×3「Ｂ」（△歩2香▲歩4）
67香、同と、66歩、64玉
「Ａ、但しイを78と」
[�◆�176＝212手、56と57と消去△歩2▲歩4香]
中間�疑�
（続く）
ばか詰 101手
「今月の特別懸賞は森茂氏の香気高き趣向作を提供。手数はわずか（！）101手ですが仲々一本道でない難解性を持っている様です。…（後略）」
この頃は長編が豊作で、毎号2題ずつくらい発表されている。さて本作、残念ながら早詰が生じていました。作意は作者らしい高級なもので十分鑑賞できると思い取り上げることにしました。
作意：13角成、同玉、14香、24玉、16桂、35玉、36香、同玉、37歩、47玉、
48歩、57玉、58歩、67玉、68歩、77玉、89桂、イ86玉、87歩、85玉、
86歩！84玉、85歩、同玉、97桂、76玉、77歩、66玉、67歩、56玉、
57歩、46玉、47歩、37玉、38歩、28玉、29歩、17玉、18歩、16玉、
17歩、27玉、28歩、36玉、37歩、45玉、46歩、55玉、56歩、65玉、
66歩、75玉、76歩、86玉、87歩、97玉、98歩、96玉、97歩、85玉、
86歩、74玉、75歩、64玉、65歩、54玉、55歩、44玉、45歩、35玉、
36歩、24玉、16桂、23玉、13香成、32玉、24桂、41玉、ロ31金、42玉、
32桂成、51玉、41金、52玉、42圭、61玉、51金、62玉、52圭、71玉、
61金、72玉、62圭、81玉、71金、82玉、72圭、91玉、81金、92玉、
82圭迄101手。
追い出すために打った16圭が再び追い込むためにジャマとなる。それを消去するため（それと98圭を入手するために）2往復の歩突き出しが成立する構想だった。
早詰：イ76玉、77歩、85玉、97桂、86玉、87歩、97玉、98歩、96玉…と追うと1往復で済み1歩余る
ロ32桂成、51玉、41圭、52玉、51圭、42玉、41圭、32玉、31金迄
イ・ロをつなげると最短67手で詰む。
鮎川哲朗―今までの仇（早詰指摘）がやっと討てました。森氏でさえ早詰を出すくらいだから、長編の完成がいかに大変か判る。
#131 加藤 徹 223号[74-8] 244号
ばか詰 5349手
「いよいよ雄姿を現しました問題の超大作。手数は何と5409手！空恐ろしいような手数です。いったいどういう構想でこんなに手数が伸びるのか、ばか詰に関心のある人も関心のない人も是非挑戦してみて下さい…（後略）」
担当者―…挑戦者はわずか4名。作意の5409手に対し最短解は森茂氏の5321手（御見事）でした。本質的には同手順で、作者苦心の構想は見事に実を結んだ様です。
・ここにあげた図は発表図ではなく、244号[76-5]に載った改訂版です。手数は5349手詰。上辺の1〜3段目が少し変えてあるだけです。
解
例によって歩稼ぎのメカニズムから説明します。
Ａ「85歩、75香合、65歩、同玉、66歩、74玉、75歩、64玉、64歩、同玉、
79香、78歩、同香、77歩、同香、76歩、同香、75歩、同香、85玉、
86歩、75玉、76歩、64玉」
1サイクル24手、持歩が1枚から2枚に増える
次に仕掛けに入る手順
Ｂ「85歩、75香合、65歩、74玉、75歩、85玉、86歩、75玉、76歩、65玉」
持歩のうち2枚を香に変える
作意
97角、75香、65歩、74玉、75歩、85玉、86歩、75玉、78香、同と、
76歩、65玉、66歩、64玉、85歩、75香、65歩、74玉、75歩、85玉、
89香、88と、同香、87歩、同香、86歩、同香、75玉、85香、同玉、
86歩、75玉、76歩、65玉、66歩、64玉
[��36手 イントロ。79とが巧みな煙幕 △歩1▲歩3香]
…例によって、これは先手の持駒が歩1枚、後手の持駒が歩3枚と香であることを表す。
「Ａ」×2「Ｂ」（この時点で△歩1香▲歩4）
67香、66と、同香、同玉、67歩、65玉、66歩、64玉、
「Ａ」×3「Ｂ」（△歩2香▲歩4）
67香、同と、66歩、64玉
「Ａ、但しイを78と」
[�◆�176＝212手、56と57と消去△歩2▲歩4香]
中間�疑�
（続く）
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