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mixiユーザー(id:10857363)

2016年11月08日22:49

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局面構成問題をはじめから(5)

 さて、これからは少し趣を変えて「不可能局面(illegal position)の構成」について考えてみることにしましょう。
 不可能局面とは、「実戦初形からルールを守って指した場合、絶対に到達しない局面」のことです。「対局途中で何らかの反則を犯していることが明らかな局面」とも言えます。従って、二歩のある局面、打歩詰の局面、行き所のない駒が配置された局面、玉同士が接触している局面、双方に同時に王手がかかっている局面など、不可能局面には様々なバリエーションが考えられます。
 しかし、だからといって「不可能局面を構成せよ」という問いに対し二歩の局面、或いは行き所のない駒を配置した局面を作って終わり、というのでは問題として全く面白みがありません。我々が興味を惹かれるのは、もう少し深いレベルで不可能局面の意味付けがされているタイプです。
 そこで、最初に挙げたような単純な不可能局面は「自明な不可能局面」として、予め排除しておくことにします(定義としての厳密さに欠けますが、とりあえずこれで混乱を招くことはないと思います)。これら「自明な不可能局面」を排除する巧い条件設定もあるのですが、それはまた次回に紹介することにしましょう。
 我々が想定している不可能局面というのは、例えば次のようなものです。

(不可能局面の例)
フォト
(圭=成桂)

 先手玉に王手がかかっていることから、この局面は現在先手番です。直前の後手の着手は29角打しかなく、これを戻すと、今度は更にその前の先手の着手が39飛打しかないことも分かります。さて、2手戻した次の局面を見てください。

(2手戻した局面)
フォト

さて、ここで手を戻すのは後手ですが、直前の着手は何だったのでしょうか?
桂が26から18へ成ったのだとしたら、26桂の時点で既に先手玉に王手がかかっていたことになります。27や28から成桂が動いたのだとしても、やはり同じですね。従って、後手には合法な戻し手が存在せず、最初の局面は不可能局面だったことが分かりました。

 では、今日の課題です。

(第4問)中村雅哉
32の地点を含む盤上に、玉2枚と銀3枚を王手が掛かっていない状態で配置し、残りの駒は適切に両者の持駒に配分して不可能局面を作れ。ただし、銀は成銀として使ってはならない。
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