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2016年09月22日22:46

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楽しいレトロプロブレム(50)

(83)Michel Caillaud(StrateGems 2001, 2nd Prize)
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Shortest? (14+14)
a)現在白番の場合
b)現在黒番の場合

 なくなった駒は双方ともP2枚ずつ。黒の動きはPf4以外殆ど分からないが、白は盤面配置を作るだけで11手かかる。ここでc/f筋の白Pは不動だったと決め打ちすると、b/g筋の黒Pが直進途中でこれらのどちらかを取って成り、更にもう一枚のPも取るというストーリーが見えてくる。作意は以下の通り。

a)1.g4 b5 2.Bg2 b4 3.Bb7 b3 4.Sf3 bxc2 5.b4 f5 6.Bb2 c1=Q 7.Bxg7 Qc5 8.Qc1 Qxf2+ 9.Kd1 Qe3 10.Kc2 Qb3+ 11.Kxb3 f4

b)1.b4 g5 2.Bb2 g4 3.Qc1 g3 4.Kd1 gxf2 5.g4 f5 6.Bg2 f1=B 7.Bxb7 Bg2 8.Bg7 Be4 9.Sf3 Bxc2 10.Kxc2 f4 11.Kb3

 作者名から想像がつくとはいえ、完全限定で対照的な2解が実現しているのには感心せざるを得ない。やはりこの人は見えているものが違う。

 同じ作者によるツインのプルーフゲームを、もう1作紹介しよう。こちらも是非解いてみてください。

(83-a)Michel Caillaud(diagrammes 106, 07-09/1993)
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Shortest Proof Game (15+15)
b) Qh5→h3

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(85)Gianni Donati(The Problemist Supplement 2001-2002, 1st Prize)
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Proof Game in 20.0 moves(15+13)

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