楽しいレトロプロブレム（48）

(81)Thierry le Gleuher(Probleemblad 01-02/1998v, 2nd Prize)

Proof Game in 18.0 moves(12+13)

　なくなった駒は白がP4枚で、黒はRSPの3枚。また、盤面配置を作るのに白は5手、黒は（castlingしてもしなくても）18手ちょうど。従って、少なくとも黒Sb8と黒Pは原型位置で取られている。
　b-d筋の白Pがen passant captureされているのはほぼ明らかで、黒Pg6はe筋の白Pを直進途中で取ることはできないので、白Pは成っていることが分かる。すると、e筋の白Pが黒Pf7を取ってQに成り、RとSを取ってからg6で取られるという展開に自然に見えてくる。あとはこの線に沿って一寸試行錯誤をすれば良い。

1.e4 d5 2.e5 Kd7 3.e6+ Kc6 4.xf7 e5 5.Ba6 Qf6 6.Ke2 Be7 7.f8=Q Be6 8.Qxb8 b5 9.Qxa8+ Kb6 10.Qe8 c5 11.Qg6 xg6 12.Kd3 Rh4 13.Kc3 e4+ 14.d4 xd3+ e.p. 15.Kb3 d4+ 16.c4 xc3+ e.p. 17.Ka3 c4+ 18.b4 xb3+ e.p.

　テーマは勿論en passantの3連発！ちなみに、Olli Heimoも同様のテーマを手掛けていたが(Die Schwalbe 1998, 1st Prize)、最近Natchによりcookが見つかったらしい。従って本作は、このテーマの一号局であると同時に唯一の完全作ということになる。

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(83)Michel Caillaud(StrateGems 2001, 2nd Prize)

Shortest? (14+14)
a)現在白番の場合
b)現在黒番の場合