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2016年09月05日23:28

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楽しいレトロプロブレム(45)

(78)Henrik Juel(Thema Danicum 2000, 2nd HM)
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最終3回の駒取りを全て特定せよ(15+10)

 なくなった駒は白がS1枚のみで、黒はQRRBSSの6枚。白側の駒取りはPe6で4枚、Pd3で1枚の計5枚が確定。一方黒側はPg6で白Sを取ったことが明らかだ。
 黒が戻せる手はPa7-a6しかない(Pd6-d5と戻すと白Rが出られなくなってしまう)ので、まずは早急に黒の手を作らなければならない。よって、まずは1.Sh8-f7 Pa7-a6 2.Sf7xRh8と最初の取りを戻す。これで黒が手に困ることはなくなった。これで白は悠々とQa4、Rd7、Sf7、そしてKc8を自陣へ戻すことができる。

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 次の目標は、Bc8をf1に連れていくことだ。これさえ実現すれば、後は簡単。具体的には、Pe2xRd3と黒Rを戻し、この黒Rをa8へ入れて白Rを脱出させ、Pd6-d5と戻し、最後にPe6をa2に戻せばよい。
 ところが、この白Bを外に出すのは結構難しい。d8に白Sでも挟めば白Rb7を動かすのは簡単だが、Ba6としたところでf1へのルートは閉ざされている。では、この白Bはどこから侵入したのか?

 よく考えてみると、侵入経路は一つしかない。つまりh7に入り、その後g8-f7-e8-d7...とジグザグに動いてa8に達したのだ!という訳で、2つ目の駒取りが判明する。Pf7xSg6だ。

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 この後は予定通り。つまり、Bをf1に格納してからPe2xRd3(これが3つ目の駒取り)と黒Rを戻す。この黒Rを遮蔽駒として利用すれば、以下のような局面が得られる筈だ。

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 ここから黒Kをb7に入れ、再び黒Rを外に出せば、やっと白Rも敵陣から脱出することができる。後はPd6-d5と戻してから白Pe6が黒QBSSの取りを戻すことで、実戦初形を得ることができる。

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(80)Alexander Kislyak(Europe Echecs 1982)
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最終3手を求めよ (14+13)
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