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2016年08月15日22:22

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楽しいレトロプロブレム(39)

(72)Luigi Ceriani(Sahovski Vjesnik 1948, 1st HM)
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全ての駒取りを特定せよ(12+8)

 白のなくなった駒はBBSSの4枚、黒のなくなった駒はBSSPPPPPの8枚。また、白側はPa4で2枚、Pf3で1枚駒取りをしているのが明らか。するとPc7は5枚も駒取りをしてh2から辿り着いたことになる。白側の駒取りはこれで尽きている。
 黒側の駒取りはまず、g,h筋でのPによる2枚。c1でも原型位置の白Bを取り、更に最終手も駒取りだから、これで黒の駒取りも尽きている。 最終手で黒Rd1が取ったのはBかSのどちらかだが、Bだとすると黒が1.Rc1xBd1#と戻すと白は1...Bc2-d1とする他なく、黒がretro-stalemateになってしまう。よって黒Rが最後にd1で取った駒は白Sである。

(図1)
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 黒が1.Rc1xSd1#と戻すと、白は1...Sc3-d1とするしかない。勿論、次の手は2.Rc2xBc1だ。

(図2)
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 残りの黒側の駒取りもすぐに分かる。Pf7xBg6とPg7xSh6だ。これで白駒の取られた場所は全て判明した。
 ここで、戻せる駒は全て初形位置に戻してみよう。その方が、白側の駒取りの位置が分かり易くなる筈だ。

(図3)
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 なくなった黒Pは駒取りをしていないので、全て直進途中で取られている。ということは、白Pa4とPc7が黒Pを全て取っていることになる。即ち、Pc2xb3xa4, Pf4xe5xd6xc7が確定する。

(図4)
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 すると、黒Bc8がf3で取られていることも決定し、Pf4は残った2枚の黒Sを取っていることになる。これで全ての駒取りの種類と位置が確定した。

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(74)Yuri Lebedev(Shakhmatnaya Kompozitsiya 2008, Special Prize)
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局面をほぐせ (11+16)
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