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2016年04月30日22:55

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「カピタン」研究(26)

§3

 さて、中出氏の投じた石に対してさっそく反響があった。それも爆弾のような。173号[70-6]の「バカ詰一束」である。内容は花沢・松井両氏の「落穂ひろい」に対する早詰指摘(前述)と新題の発表。花沢正純氏の5〜7手の妙手型短編4題と加藤徹氏の何と驚く171手詰!
 花沢氏のは余詰で、結局2題生き残っている[#15,#16]。作風は本格的なばか詰といえるもので、駒の広がりなど気にせず狙い筋の実現を図る。§1、2の作との違いは明らかである。又、出題にあたっては手数制限を付記すべしと主張している。
 #17は手順を見てありふれていると思う人がいるかもしれないが、発表時期をよく考えてほしい。5年後に19447手の最長不倒を成し遂げた作者のデビューとしては当然かもしれないが、ばか詰の将来の発展を約束する作といえる。なお本図は発表図に56桂を加えた修正図で、発表した作意順も誤記で、後に163手詰と訂正された。指摘は森茂氏。

#15 花沢正純 173号[70-6]
フォト
ばか詰 5手


#16 花沢正純 173号[70-6]
フォト
ばか詰 5手


#17 加藤 徹 173号[70-6]
フォト
ばか詰 163手




#15 71飛生、52玉、72飛生、61玉、62飛成迄5手。
・手筋の飛生で玉を呼びこんで両王手で決める。最終手62桂成迄も成立は作者うっかりしたか?

#16 32銀、同馬、91飛、同角、11飛迄5手
・遠打の第1号。カムフラージュがうまい。

#17 39金、59玉、49金、69玉、59金、79玉、69金、89玉、79金、99玉、
 98と、同玉、88金、99玉、98金、89玉、99金、79玉…69金、48玉、39銀、
 49玉、59金、同玉、48銀、68玉…79銀、99玉、88銀、98玉、99銀、89玉、
 98銀、88玉、89銀、79玉…右辺で19香を取らせて…68銀、88玉、79銀、
 97玉、96と、98玉、97と、99玉、98と、89玉、99と、79玉…39と、18玉、
 28と、19玉、18と、29玉、19と、39玉…79と、97玉、88と、96玉、97と、
 85玉、96と、75玉、64角、同角、85と、同玉、84と、95玉、85と、96玉、
 95と、97玉…39と、17玉、28と、16玉、17と、15玉、16と、24玉、25と、
 13玉、24と、12玉、23と、11玉、22と迄163手。
・4往復のチエの輪である。切りかえの鍵が簡明なのに驚かされる。

花沢正純―素晴らしいですネ。二百手超えのバカ詰もできそう?
門脇芳桂―6月号発表の加藤徹氏作171手詰の出現にはおどろいた。更に11月号の215手詰もすばらしい。この人がペンネームでなく新人なら(正真正銘の新人―主幹)恐るべき人で、久方ぶりの大型新人の登場ではないかと思う。
 この文章は181号[71-2]の「新詰将棋の誕生―馬鹿詰のすすめ―」と題した門脇氏の小文中のものです。終りの方に次の文章がある。
…7手詰なら相当の難解作ができる筈だし、名作ができると思う。解答を募集すれば高校級の難しさがあろう。馬鹿詰の創作を募集し、解答を競うのも愉快ではないか。詰将棋学校特別狂?室でも開校してはどうであろうか…


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注 #16には32と、同銀(馬)、23飛、22合、11飛の余詰が成立していると思う。

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